強勢、すなわちアクセントは(ここでのみのアクセントの表記として音節の前に ' を置くことで示すこととする)、アイスランド語では規則的に最初の音節の母音に置かれる。 例えば、'vindur《wind,「風」》、'Ís-land[i:sland̥]《Iceland「アイスランド」》など。複合語については、二番目あるいは三番目等の部分に副アクセントが置かれてもよい。例えば、'Hafnar'fjörður [hab̥.nar̥.fjör.ðʏr̥]、'Seltyarnar'nes [sɛl.tʰjad̥narnɛ:s]。英語でも語尾やそれと同様に短く短縮された部分には強勢は置かれないのと同じく、アイスランド語でも語尾(-a, -i, -u, -ar, -ir, -ur, -um 等)には決して強勢は置かれない。一般的にいってアイスランド語では、英語ほどアクセントのある音節とアクセントのない音節との差は大きくない。いくつかの接頭辞(hálf- [haulv]《half「半分の」》、jafn-[jab̥.n̥]《even「等しい」》、ó-[ou:]《un-, 否定を表す》)は強勢が置かれるのが普通だが、特定の条件では強勢が置かれない場合がある。接頭辞 all-[ad̥.l̥]《rather, quite, 「むしろ、実に」》は常に強勢は置かれない。