ゲスタ・ローマーノールム
ゲスタ・ローマーノールム (ラテン語 Gesta Rōmānōrum) は、中世ヨーロッパのキリスト教社会における代表的なラテン語の説話集である。
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書名は「ローマ人たちの事績」を意味するが、「ゲスタ(Gesta)」は中世的には「物語」という意味になり、「ローマ人たちの物語」と解釈される。書名の通り、古代ローマの伝承などを下敷きにしていると考えられるが、本書が扱っている範囲は古代ギリシア・ローマから中世ヨーロッパ、さらには十字軍がもたらしたと思われる東方の説話にも及んでいる。題材はさまざまなジャンルにわたるが、カトリックの聖職者が説教の際に話のネタとして利用できるように、各話の「本編」の後に「訓戒」(Mōrālisaciō)としてキリスト教的な解釈編が付されている。
写本は西暦13世紀頃に編まれたと考えられているが、印刷本が刊行されるようになってから181話が定本となり、さらに編者によって各話が改変されたり、数十話が付け加えられたりしたらしい。
ここでは、中世ラテン文学を読む教材として、中世ラテン語で書かれた原文を、短い話を中心に採り上げる。
はしがき
編集原文と注解
編集進捗状況の凡例
数行の文章か目次があります。:本文が少しあります。
:本文が半分ほどあります。
: 間もなく完成します。
: 一応完成しています。
- 定本外 (50単語) /De philomela et buphone (2019-06-16)
- 第52話 (72単語) /De Fabio, qui captivos redimerat (2019-01-17)
原文出典
編集- s:la:Gesta Romanorum (Oesterley) (Wikisource ラテン語版)
- ドイツ語学者・司書のヘルマン・エースタライ(Hermann Oesterley:1834–1891)編。定本181話を収録。
参考文献1
編集参考文献2
編集- 國原吉之助 『新版 中世ラテン語入門』 大学書林、2007年1月。ISBN 978-4-475-01878-4。
- (絶版になっていた、國原著『中世ラテン語入門』、南江堂、1975年、の新版)
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編集脚注
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