プログラミング/集合
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- 概要
集合は、一意の要素を保持し、重複のない順序付けられていないデータ構造です。集合は、要素の存在を効率的にチェックし、数学的な集合演算(和集合、積集合、差集合など)を実行するために広く使用されます。
- 歴史
集合の概念は、数学の集合論に由来し、プログラミング言語に導入されたデータ構造です。最初は数学的な集合の概念をプログラミングに適用することを目的として開発されました。1970年代後半から1980年代にかけて、様々なプログラミング言語で実装され始めました。
- プログラミング言語の例
Python:集合はset
キーワードで宣言され、重複のない要素を格納できます。
my_set = {1, 2, 3, 4, 5} another_set = set([1, 2, 3, 4, 5])
Java:HashSet
クラスを使用して集合を作成します。
Set<Integer> mySet = new HashSet<>(); mySet.add(1); mySet.add(2);
JavaScript:Set
オブジェクトを使用して集合を実装します。
let mySet = new Set([1, 2, 3, 4, 5]);
Ruby:Set
クラスを使用して集合を作成します。
my_set = Set.new([1, 2, 3, 4, 5])
Go:組み込みの集合はありませんが、マップを使用して集合を実装できます。
mySet := map[int]bool{ 1: true, 2: true, 3: true, }
- 主な特徴
- 重複のない一意の要素
- 順序が保証されない
- 高速な要素の追加、削除、存在チェック
- 集合演算(和集合、積集合、差集合)のサポート
- 集合演算の例
Python:
set1 = {1, 2, 3} set2 = {3, 4, 5} union_set = set1 | set2 # 和集合 intersection_set = set1 & set2 # 積集合 difference_set = set1 - set2 # 差集合
- 類似のデータ構造
- 連想配列(ハッシュマップ)
- ディクショナリ
- 多重集合(要素の重複を許可する集合)
- 利用シーン
- 重複の排除
- 高速な重複チェック
- 集合演算
- 重複のないデータの管理
- アルゴリズムの効率化