A coi こんにちはー。 心態詞。
B ...
A be'e もしもーし。 心態詞。
B .ua fi'i ああ、いらっしゃい。 心態詞だけで、ある程度の意思疎通ができる。
A .au mi terve'u mu plise .e vo narju リンゴ5つとミカン4つ、いただけますか。 mu は5、vo は4を表す数詞。数字で書いてもいい。 terve'u は te vecnu を縮めたもので、「買う」。 e は項(名詞)を繋げる。心態詞 au が文全体に「欲しい」という気持を掛けている。
B jo'a pe'u はい、どうぞ。 jo'a は命題とは関係の無い「はい/yes」の気持。 pe'u は懇願して呼びかける態度で、ここでは「どうかうけとってください」などが含意される。
A ki'e co'o ありがとう。それではまた。 ki'e は感謝の気持。 co'o は別れの挨拶。 coi の反対であることから、これを nai で反転させた coinai (直訳: こんにちはじゃない)でも同じ意味となる。
B je'e .i .a'o djedi xamgu ko どういたしまして。良い一日を。 je'e は相手の発言にたいする了解を表す。 i は文の境界を示す。 a'o は願う気持。 xamgu は「良い」という述語。これを djedi (日)で修飾することで「日的に良い」。「良さの享受者」つなわち「...にとって(良い)」として命令の二人称 ko を置いている。命令といっても、横柄さは含意されない。一般に行為者とはみなされないこの「良さの享受者」を命令の二人称で表せるのはロジバンならではの技巧である。
A coi .kimuras. こんにちは、木村さん。 名前は子音で終わるようにする。子音は話者が自由に選ぶ。正規には名前の両端にドットを置く。これはチャットなどでは省略されることが多い。
B coi .masac. ga'i よう、昌。 ga'i を(どこにでも)添加すれば、相手にたいして自分の身分が高いという気持を表せる。身分の低さは ga'i を nai で反転させて ga'inai となる。“タメ”は ga'i を cu'i で中立化させて ga'icu'i となる。
A xu ti du lo do karce これ、木村さんの車ですか? 肯定文に xu を添加するだけで疑問文が出来る。 du は2つの項(名詞)を同一のものとして結びつける、日本語の「... は/が ...」や英語の「... is/are ...」に相当するもの。 lo は項の冠詞。
B na go'i いや、ちがう。 go'i は直前の文を反復する。これを na で否定するとその文が真実でないことが示される。
.i va zvati あっちにあるよ。 i は文の境界を示す、句点に相当するもの。 zvati は「在る/位置する」。距離程度の小/中/大を表す vi/va/vu の中から選んだ va で「あちら」。
A lo xunre xu 赤いやつですか? xu は左の語に係る。ここでは xunre (赤い)に係っている。
B .ie そう。 ie は賛成の気持を表す。代わりに go'i で答えても肯定を表せる。
A .a'u xamgu karce いい車ですね。 .a'u は興味/関心の気持を表し、「ね」を訳している。
B je'upei .i co'u cinri mi そう? 俺はもう飽きちゃったよ。 je'u は真実の気持。 pei は相手の気持を問う。合わせると、会話の内容について相手が真実を意図しているか/感じているかどうかを問う表現になる。 co'u は物事の停止(テンスの1つ)を表す。 cinri は或る物事が或る者(ここでは mi )を惹くことを表す。
A .aipei do vecnu fi mi 売ってくれませんか? ai は意志の気持。 aipei で相手にその意志があるかどうかを尋ねる。意志の対象として肯定文がそのまま出されている。英語などと違って、売るものを明示せずに伏せることができる。その場合、3番目の項である mi が2番目でなく3番目であることを示すために fa/fe/fi/fo/fu シリーズの fi を置く。
B .y ... je'e mi ba pensi ええっと…ああ、考えおくよ。 y は言葉のつまづきやためらいを表す。 ba は pensi の時間点が未来にあるのを表す。