燃焼

編集

燃焼の三大条件

編集
  • 燃えるものがあること。
  • 空気(酸素)があること。
  • 発火点以上の温度があること

ろうそくの(ほのお)

編集
  • 外炎(がいえん)…炎の、いちばん外側の部分。色がうすくて、見えにくい。
  • 内炎(ないえん)…一番、明るい。
  • 炎心(えんしん)(しん)に近くて暗い。
特徴
編集
 
ろうそく実験で、水でぬらした割り箸を炎にさしこむ実験。外炎のところから、わりばしは、こげはじめる。
外炎
空気と十分に接して完全燃焼しており、温度が最も高く、約1400℃に達する。
水に濡らした割り箸を外炎に差し込むと、外炎の部分から焦げ始めるため、外炎が最も高温であることが確認できる。
内炎
ろうそくの分解産物である炭素が空気と接していないため、完全に燃焼せず「すす」となっている。この「すす」が高温で輝いているため、内炎は最も明るく見える。内炎の温度は約1100℃である。
炎心
酸素が少なく、あまり燃焼していないため、温度が低く約1000℃である。
炎心にガラス管を差し込むと、管の先端から白い煙が出てくる。この白い煙に火を近づけると燃焼することから、炎心にはまだ燃え残った物質が存在することが確認できる。


蒸し焼き(乾留)

編集
 
木の蒸し焼き。
試験管の口は、すこし下げる。 熱せられた木から、褐色(かっしょく)の液体が出てくるが、この液体で試験管が冷やされるので、口を少し下向きにしないと、液体が加熱部にもどってしまい、加熱部が一気にひやされて、試験管が割れてしまう。

蒸し焼き、つまり乾留とは、物質を酸素の少ない環境で高温に加熱し、揮発性の成分を蒸発させて取り出す操作のことをいう。

木の蒸し焼きで発生する白い気体は(もく)ガスと呼ばれ、試験管の口に火を近づけると燃焼することから、木ガスが可燃性であると分かる。また、蒸し焼きされた木からは黄色の液体である(さく)と黒い木タールが滴り、試験管の口に溜まる。木酢液は酸性である。

蒸し焼き後の木は黒い固体になり、木炭として残る。木炭の主成分は炭素であり、空気中で燃焼させるとゆっくり燃え、赤い光を放つ。木炭はバーベキューなどの燃料として用いられる。