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どうすれば災害が起こっても自分の安全を守れますか?

キーワード 編集

避難場所・避難経路・避難所・避難訓練・緊急地震速報・防災情報・安全の確保

災害に備えた安全対策 編集

自然災害時の被害を出来るだけ減らすために、日頃から防災対策を行っておかなければなりません。例えば、地震の場合、家や塀などを強化したり、家具などが倒れないようにしたり、物が落下したり動かないような対策を取りましょう。また、大雨の時に河川が氾濫しないか、地震の時に壁や自動販売機が倒れたりしないかなど、地域の環境や通学路をよく調べておきましょう。

災害時の安全な行動 編集

 
避難所(阪神淡路大震災の頃)

※災害が発生したら、私達はどのように行動しなければなりませんか?

自然災害の時に慌てて行動すると、怪我をしやすくなります。周囲の状況を上手く判断して、自分や自分以外の仲間を安全に守らなくてはなりません。したがって、私達の命を守るために、逃げながら危険を考えて、落ち着いて素早く行動しなければなりません。その方法として、普段から避難場所避難経路・地域の避難所などを知っておきましょう。また、避難訓練などで災害時の練習もしておきましょう。大きな地震があったら、海や危険な場所には絶対に近づかないでください。避難の時・余震時は、お年寄り・赤ちゃん・体の不自由な人の安全を守ってあげましょう。

★地震の発生時にどのように行動したら?

[1]身の安全を守りなさい。

  • 落ちそうな物や動く物には近づかないで、身の安全を守りなさい。
  • ヘルメット・座布団などで頭を守ってください。

[2]揺れがおさまったらすぐに安全な場所へ逃げなさい。

  • 電車の中・駅・劇場・ショッピングモールなど公共の場所では、係員の指示に従ってください。
  • 倒れそうな建物・倒れそうな壁・自動販売機の近くを歩かないでください。
  • 津波を避けるため、すぐに海から離れて最も高い場所に逃げてください。
  • 最新の災害情報を入手して、正しい判断を出来るようにしましょう。

正しい情報の入手 編集

※災害が発生したら、私達はどうやって正しい情報を入手しなければなりませんか?

自然災害が起こると、様々な情報を流します。しかし、古い情報・紛らわしい情報がインターネットに含まれています。また、不安な気持ちなどから、インターネットに嘘の情報も流してしまいます。そのため、インターネットは情報の出所や日付を調べましょう。気象庁の緊急地震速報やその他の防災情報などの正しい情報を手に入れておくと、安全の確保に役立ちます。保健体育の教科書に示していませんが、最近は、テレビやラジオの報道も嘘や過剰表現があるため、様々な情報を自分の頭で整理して考えなければなりません。政府公式サイトを確かめてみましょう。

気象庁の緊急速報 編集

緊急地震速報(気象庁)

三陸沖で地震発生 強い揺れに備えて下さい。

  • 大きな揺れ(S波)は、小さな揺れ(P波)の後に発生します。地震を測るため、日本各地に地震計が設置されています。例えば、小さな揺れ(P波)を感知して、震度5弱以上の強い地震が来るとします。この時、大きな揺れ(S波)が届く前に気象庁から緊急地震速報を伝えます。

緊急速報(気象庁)

台風7号の影響により、三徳川に氾濫警戒情報が発表されました。三朝地区の方は最寄りの避難所に避難してください。(鳥取県三朝町)

資料出所 編集

  • 東京書籍『新しい保健体育』戸田芳雄ほか編著  2021年
  • 学研教育みらい『中学保健体育』森昭三ほか編著 2021年