中学校国語 漢文/黄鶴楼にて孟浩然の 広陵に之くを送る

黄鶴楼(こうかくろう)にて孟浩然(もうこうねん)の 広陵(こうりょう)に之く(ゆく)を送る

漢文『黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る』。返り点。
漢文『黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る』。返り点。
作者の李白(りはく)は唐の詩人。詩仙とも呼ばれていた。

書き下し文

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故人(こじん)西のかた、黄鶴楼(こうかくろう)を辞(じ)し

煙花(えんか)三月(さんがつ)揚州(ようしゅう)に下(くだ)る

孤帆(こはん)の遠影(えんえい)、碧空(へきくう)に尽(つ)き

唯だ(ただ)見る長江(ちょうこう)の天際(てんさい)に流るる(ながるる)を

口語訳

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古くからの友人(孟浩然)は、西にある黄鶴楼(こうかくろう)に別れを告げ、

花が咲き春の霞が立つ三月に、揚州へと(長江を)下っていった。


遠くに見える(友が乗っている)一そうの舟の帆も、青空に消えそうになり、

ただ、長江が天の果てまで流れていくのを見るばかりである。



  • 語注など
 
黄鶴楼(復元)
故人(こじん) ・・・ 古くからの友人。ここでは孟浩然(もうこうねん)のこと。
黄鶴楼(こうかくろう) ・・・ 長江の岸にあった高楼。現在の湖北省(こほくしょう、フーペイしょう)武漢(ぶかん、ウーハン)にあった。
孟浩然(もうこうねん) ・・・ 唐の時代の詩人の一人。(六八九年 ~ 七四〇年)
広陵(こうりょう) ・・・ 揚州(ようしゅう)のこと。現在の江蘇省(こうそしょう、チャンスーしょう)揚州(ようしゅう、ヤンチョウ)。

形式

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七言絶句