小学校・中学校・高等学校の学習>中学校の学習>中学校家庭>栄養素ってなんだろう

テレビや雑誌の食品広告で、よく見たり聞いたりしている栄養素の名前はありませんか?

その栄養素がどんな働きをするのか、どんな効果をもたらすのか、みんなと一緒に話し合ってみましょう。

五大栄養素について、それぞれの特徴を簡単に振り返ってみましょう。

栄養素の種類と働き 編集

私達が食べ物を口にしたら、胃や腸で消化されます。そして、私達が生きていくために必要な栄養素を体内に取り入れます。その中でも、蛋白質・無機質・ビタミン・炭水化物・脂質五大栄養素として挙げられます。体の組織は、蛋白質・カルシウムや鉄などの無機質、脂質から出来ています。ビタミンや無機質は、体の調子を整える働きがあります。また、炭水化物、脂質、タンパク質からエネルギー源が生まれます。このように、栄養は健康な体をつくり、体の調子を整えて、体を動かす役割を果たしています。

健康な生活を送るためには、栄養素の種類とその働きを知っておかなければなりません。また、栄養素がどのように食品に含まれているのかを知って、様々な食品を上手に組み合わせた食事をとりましょう。

酸素はヘモグロビンを含む赤血球を通って体全体に運ばれます。鉄はヘモグロビンを作るのに必要な栄養素です。食事から十分な鉄分を取らないと、ヘモグロビンも少なくなり、体全体に十分な酸素が行き渡らなくなります(貧血状態)。

栄養素の種類と働き
蛋白質は主に筋肉・臓器・血液を作っています。体内で分解され、エネルギー源として働きます。キロカロリーはエネルギーの単位として使われ、1キロカロリーは水1kg(1L)の温度を1度上げるのに必要なエネルギー量です。1グラムあたり約4キロカロリーを生み出します。動物性の蛋白質は、必要なアミノ酸のバランスよく含まれていますが、動物体内で作れません。
無機質は食品中にごく少量含まれていても、体の成長と健康の維持に欠かせません。

カルシウムとリンは、ほとんどの骨と歯を作っています。もしカルシウムとリンがなければ、骨は本来の形に成長しません。

鉄は血液を作っています。鉄が少ないと貧血を起こしやすくなります。

ビタミンは主に体を健康に保つ働きをします。大半のビタミンは、水溶性ビタミン(  、Cなど)と脂溶性ビタミン(A、Dなど)に分けられます。脂溶性ビタミンは体内に残ります。体内に必要以上の水溶性ビタミンがあると、余分なビタミンを体外に出します。

ビタミンAは、顔・鼻・喉の粘膜組織を健康に保つのに役立ちます。目の働きも助けます。ビタミンA分子のレチノールは動物性食品に含まれています。植物性食品中の橙黄色カロテンは体内でレチノールに変わります。

  は、脂質や炭水化物が体内でエネルギーに変わるために欠かせません。このため、エネルギーを多く消費する人は、これらのビタミンも多く摂取するようにしましょう。

ビタミンCは血管を丈夫にして、傷の回復を早めます。

ビタミンDは骨や歯などを丈夫にします。

炭水化物は糖質と食物繊維で占められています。

澱粉と砂糖はどちらも糖質です。消化管で、ブドウ糖などに分解・吸収されて私達のエネルギーになります。1グラムあたり約4キロカロリーが作られます。

食物繊維は消化されませんが、便通をよくして腸の働きを整えるので、健康維持に欠かせません。

脂質は食品中の脂質の大部分を占めています。脂肪はエネルギーとなります。1グラムあたり約9キロカロリーが作られています。脂質は、細胞膜のように体の各部分を作っています。

水の働き 編集

水は栄養素ではなく、消化・吸収された栄養素の運搬、体内で作られた老廃物の運搬・排出、体温の安定など、生命維持に必要な働きをしています。暑い時や激しい運動でたくさん汗をかいた時だけでなく、毎日しっかりと水を飲みましょう。