中学校技術/実習での注意事項
技術・技能の詳細を説明する前に、まず実習の準備と注意点を説明します。
- 作業中の注意事項については、このマニュアルよりも、まず学校の教員などの指示を優先してください。
本書では、一般的な例として、作業中の注意点や準備事項を説明します。
実習での注意点
編集- 教員や作業管理者の指示をよく聞くこと。これは鉄則です。
実習の注意点
編集- 準備編
- ・まず、道具で遊んではいけません。これは鉄則です。
- ・また、道具を本来の用途以外に使わない。例えば、ノコギリは切るためだけに使い、重りや定規として使ってはいけません。
授業前の準備
編集- ・可能であれば、授業の前に余裕を持って研究室に入ってください
- ・授業前に走って実習室に集まると、走って転んだりして事故になる可能性があるので非常に危険です。
- ・授業に遅刻してはいけません。
- ・授業に遅刻しないこと。もし遅刻した場合は、「遅刻をしました。ごめんなさい。」など簡素な報告を教員に行い、その後に実習を始めさせてもらえるようにお願いしてください。けっして教員に黙って作業を始めてはいけません。作業前の教員の安全確認に支障をきたしますから。
- ・同様に、早退だけはしないようにしましょう。何らかの理由で早退しなければならない場合は教員に報告してください。
移動時の注意
編集- ・実習室では絶対に走ってはいけません。これは鉄則です。
- ・部屋にいるときだけでなく、部屋のなかに入るときも走らないでください。実習室で作業している人にぶつかる危険性があります。実習室の近くでも走らないでください。
- ・移動の際には、電気ケーブルやロープなどのケーブルを踏まないように注意してください。足が引っかかって転んだりすると危険です。また、踏んでしまうとケーブルが劣化してしまいます。
服装について
編集- ・学校から作業服が指定されている場合は、訓練の際に指示された作業服を着用してください。
- ・作業に不適切な服装は非常に危険であり、事故の原因となります。
- ・上履きや作業靴などの履物も指示通りに着用してください。
- ・作業内容によっては、帽子など他の安全装具が必要な場合もあります。担当教員の指示に従って着用してください。
禁止されている服装
編集服装について重要な注意として、マフラー厳禁があります。例えば、電動機や工作機械を使用する際、マフラーが回転部分に巻き込まれる恐れがあります。
同様に、タオルなども着用しないでください -- タオル厳禁。
また、このような巻き込まれる可能性のある服装もご遠慮ください。
脱いだ上着を腰に巻いているのも、スカーフと同じ理由で、機械に巻き込まれると危険なので厳禁です。
電動機や工作機械を使わない場合でも、中学校の技術科での木工、機械加工、電気の実習では、マフラーのような垂れ下がったものを身につけないでください。
また、実習室の温度が寒くて安全上問題がある場合は、教員に相談してください。
髪型も注意が必要です。髪の長い方は、機械に巻き込まれないような髪型にしてください。髪の毛が長い方は、機械に引っかからないように髪をまとめてください。女子学生の方は、教員の指示に従ってください。
保護用手袋
編集保護用の手袋は、講師の指示がない限り着用しないでください。
工作機械を使用する際、手袋が機械に巻き込まれると、手袋と一緒に手も巻き込まれてしまう可能性があります。
そのため、実習では、指示された場合以外は手袋を着用しないでください。
作業の種類によっては、保護手袋が必要な場合とそうでない場合があります。
- そのほか
ハサミを渡すときは、刃を閉じて、刃を持って、柄を相手に渡す。
注意すべき事柄はここで述べきれるものではありませんので、教員の指導や学校の教科書、専門書などを参考にしてください。
また、自分自身で実習作業どの様な危険があり、どうすれば避けられるかを考えてみましょう。
そのほか、実習中になにか「これは危険作業ではないか?」と感じたら担当教員やTAに相談しましょう。