中学校社会 公民/「大きな政府」と「小さな政府」

教科書レベル編集

「大きな政府」と「小さな政府」編集

財政支出を行うには、財源となる税金を取らなければいけません。税金を取らずに、財政を大きくすることは出来ません。

  • 大きな政府

スウェーデンなどでは、ステチルや介護などの福祉が手厚かったりしますが、かわりに税金が大きく、消費税は20%をこえています。このようなことを福祉の面から考えた「高福祉高負担」(こうふくし こうふたん)という言葉があります。

なにも医療や介護だけに限らず、国の公共サービスや公共事業が大きければ、その分、税金の負担は重くなります。 政府の財政支出の規模が大きくなれば、その分、税金は重くなります。 スウェーデンのような、たとえ税金が重くなっても、国の公共サービスなどを手厚くするべきだという考えを 「大きな政府」 と言います。

  • 小さな政府

アメリカは政府の支出を最小にとどめるべきだという考えにたち、個人の責任に多くをゆだねるという考えにたっています。このような国の財政では、税金は小さくなりますが、国の公共サービスも小さくなります。政府の支出を最小にすべきだという考えを 「小さな政府」 と言います。

※範囲外の教科書も有※編集

トレード・オフ編集

欧米の先進国では、財政を拡大するには税金などの歳入をふやすしかないと考えています。逆に税金を減らそうと思ったら、財政支出も減るので、国の事業が減り、公共のサービスのいくつかは無くなることもガマンしなければならない、と考えています。

どんな国の事業でも財源として税金が必要であり、何かの公共サービスをしてもらうには税金などを国民は払わなければならない、と考えられています。このような考えを財政におけるトレード・オフ(英: Trade-off)と言います。(※ 高校で習う単語です。)

財政の悪化をくいとめるには、国の事業に無駄づかいが無いかを監視するのも、有権者には必要かもしれません。ですが根本的には、有権者自身が、今ある公共サービスの意義を見直し、多くの人が不要だと感じた公共サービスは廃止したりしてサービスを中止させることをしなければ、財政支出は減りません。

もしも地方自治体などの財政が破綻したら、どのみち、その自治体の不要な公共サービスは、財源が無くなるのでサービスを中止することになります。


  • 公平と効率

読者は中学公民の冒頭の単元で、公平・公正・効率の3つの考え方を習ったと思います。

これら3つの考えの間にも、トレード・オフはあります。

例えば、ある問題の対策として、公平に処理しようとすると、ある部分では効率性が損なわれたりする場合もあります。

このような場合には、「公平と効率はトレード・オフの関係にある」などと言えます。


そもそも公平・公正と効率の3つのバランスを考えないといけない理由じたい、これら3つの視点がトレード・オフの関係にあるからです。