中学校社会 公民/企業競争の意義と独占禁止法

販売競争の意義編集

ある業界の市場が、もし一つの企業にのみ供給されると、どうなるだろうか?

他の企業がなければ、売り手の企業が値段を上げても、消費者は買わざるを得ないだろう。 企業は、利潤を追求しようとするから、ふつうは、売れるのならば、なるべく高く商品を売ろうとするだろう。 すると、消費者は、高く商品を買わされることになる。

ここで、もし、他の企業がその業界の市場に参入すれば、売り手どうしの安値での販売競争が起きるので、消費者は安く商品を買える。

このように、生産者どうしの競争によって、消費者は得をするのである。

しかし、業界によっては、新規参入に大掛かりな設備などで膨大な投資費用が必要な場合などがあり、新規参入がしづらい業界もある。

そのような参入に膨大な費用が必要な業界では、少数の大企業にのみ市場が支配されてしまう恐れが ある。

少数の企業に生産や販売が集中している状態のことを 寡占(かせん、英:oligopoly オリゴポリー) と言います。そして、さらに寡占が進んで少数の大企業などの生産者によって生産や販売が支配されるようになった状態のことを 独占(どくせん、英:monopoly モノポリー) と言います。

このような独占や寡占の状態になると、(もし生産者企業が法律を無視すれば、)少数の生産者どうしで値段を釣り上げることが可能になる。( 独占価格(どくせん かかく、英:monopoly price)と言う。 )

このような独占・寡占が起こると、消費者には不利益になるので、国は競争をさまたげる行為を法規制しており、競争をうながすために独占禁止法(どくせん きんしほう) を制定しており、公正取引委員会(こうせい とりひき いいんかい)によって独占禁止法などにより、競争妨害の取り締まりが運用されている。