中学校社会 地理/寒暖の差の大きい地域での暮らし
北海道では屋根に雪が積もらないように、急な三角屋根になっています。 最近では、平らな屋根で屋根の雪を温めて溶かすようになっています。 さらに、信号機は、縦になっていて、雪の重みで落ちないような工夫がされています。
シベリアの亜寒帯
編集ロシアの西部の地域あたりをシベリア(英: Siberia シバリー)という。
シベリアの北部(特に北極海沿岸や、オホーツク海沿岸部)をのぞく、南部や中部のあたりでは、内陸地を中心に冬はとても寒いが、夏は意外と暑い。
このような気候の地帯を、冷帯(れいたい)あるいは亜寒帯(あかんたい)という。一方、カナダや、アラスカ、シベリア北部の北極海沿岸部などを寒帯(かんたい)という。
この記事では、おもにシベリアを例にして、亜寒帯について説明する。
なお、シベリアの冬は、-40~50℃もしくはそれ以下まで冷え込むことがある。いっぽうで、シベリアの夏は30℃をこえることがある。(※シベリアの夏30度越えの出典: 東京書籍『新しい社会 地理』、平成23年3月30日検定済、平成25年2月10日発行、24ページ) つまり、シベリアの亜寒帯では、寒暖の差が大きい。
シベリアの亜寒帯は夏が暑いので、寒帯とは違い、樹木が育つ。
シベリアの森林地帯には、広い針葉樹林(しんようじゅりん)のタイガ(英:Taiga タイガ)がある。
食料のための農作物では、小麦が多い。綿花も栽培されている。林業もさかんであり、木造の住宅も多い。 夏が暑いので、野菜を夏のあいだに栽培することもあり、また保存食として野菜の漬物(つけもの)などもある。
シベリアの住居は、床が高い、高床(たかゆか)になっている。この理由は、もしも家から出る熱が地面の氷をとかしてしまうと、建物が傾いてしまうからである。
窓は二重窓や三重窓であり、家の中の熱を逃さないようにしている。
冬場に外出するときは、あついコートに帽子をかぶって外出する。
- 永久凍土
シベリアでは、夏場などは地表が溶けても、地面の奥深くは、氷が残っている。地中ふかくは、年中、凍ったままである。 このシベリアの地中深くのように、年中、凍ったままの大地のある場所を、永久凍土(えいきゅう とうど、英:Permafrost パーマ・フロースト)という。
シベリアの寒帯
編集- ツンドラ
気候名 | 特徴 | |
---|---|---|
亜寒帯(冷帯) | タイガ。針葉樹。 | |
寒 帯 |
ツンドラ気候 | ツンドラ。コケ類。 地中は永久凍土。 |
氷雪気候 | 年中、氷雪。 |
シベリアの北部の寒帯では、もはや樹木は育たない。しかし、夏場に、氷が溶けるので、草やコケは育つ。このような、植物に草やコケしか育たないほどに寒い地帯のことをツンドラ(英:tundra タンドラ)と言う。ツンドラは、寒帯であり、亜寒帯ではない。
ツンドラでは、トナカイなどを放牧している。トナカイの毛皮がコートの材料にもなる。
- 氷雪気候(ひょうせつ きこう)
北極や南極大陸のあたりは、氷雪気候(ひょうせつ きこう)になり、ツンドラ気候とは異なり、もはや年中、雪や氷が一面に広がっていて、草木は育たない。