中学校社会 地理/日本のすがた 日本の国土と範囲

国の主権が及ぶ場所をまとめて、領域(りょういき)と言います。 領域には、陸地である領土(りょうど)のほかに、領土から一定の範囲にある海である領海(りょうかい)と、領土と領海の上空である領空(りょうくう)から、なります。 領空は、大気圏内までです。

国連海洋法条約による海域の区分。

日本の領土は、北海道・本州・四国・九州の4つの大きな島と、その周辺の小さな島々から、成り立っています。

領海は、海岸線から12海里(かいり)(12海里 = 約22km、正確には 22224m)の範囲です。( 1海里は1852mである。 )

また領海の最外部から、海岸線から200海里(約370km、正確には 370400m)までの水域、つまり12海里~200海里の水域のことを排他的経済水域(はいたてき けいざい すいいき)と言います。あるいは、経済水域(けいざい すいいき)と言います。

経済水域内にある水産資源や鉱産資源は、沿岸国の物になります。経済水域は領海と違い、他の国と重なることもあります。 1982年に国連海洋法条約で、沿岸の海岸線から200海里までが排他的経済数域と定められました。

日本の経済水域の広さは、国土面積の10倍以上もあります。 経済水域の広さでは、世界の中でも、日本は経済水域が広く、日本の経済水域の広さは世界6位です。

日本は離島が多く、沖ノ鳥島(おきのとりしま)、与那国島(よなぐにじま)、南鳥島(みなみとりしま)などがあるので、このように国土面積の割りに経済数域が広いのです。

英語で排他的経済水域のことを Exclusive Economic Zone(エクスクルーシブ・エコノミック・ゾーン) というので、 略称で EEZ という場合もあります。


経済水域の外側の、どの国の領海や経済水域にも属さない海は 公海(こうかい) とよばれ、公海では、どの国も平等に航行や利用が出来ます。(公海自由の原則)

日本の領土をめぐる外交問題編集

 
歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島
1. 色丹村、2.泊村、3. 留夜別村、4.留別村、5.紗那村、6. 蘂取村
  • 北方領土(ほっぽう りょうど)

北海道の東にある北方領土(ほっぽう りょうど)の歯舞群島(はぼまい ぐんとう)、色丹島(しこたん とう)、国後島(くなしり とう)、択捉島(えとろふ とう)の北方4島(ほっぽう よんとう)は、明治時代から国際的にも日本の領土として認められていました。しかし第二次大戦の末期に、ソ連(現:ロシア)が日ソ中立条約を破り、またソ連はポツダム宣言での連合国どうしの約束を破り、ソ連が不法に北方4島などへの侵略を開始してソ連軍が北方の諸島に侵入し、この地域を守備していた日本軍と戦闘になった。そして、ソ連は最終的に4島を占領した。

ソ連が崩壊した後もロシアに不法占拠されている。北方領土をめぐる問題が解決してない。 ロシアは日本の北方領土の国後島などを不法に占拠している。

しばしば、周辺の日本の漁船が近づくと、領海を侵したとして日本漁船を銃撃(じゅうげき)・拿捕(だほ)・抑留(よくりゅう)することも起きている。

日本は返還交渉を続けていて、また文化的な交流事業なども続けているが、あまり進展はしていない。

 
竹島(島根県)
 
竹島(たけしま)の位置。国際名「リアンクール岩礁」(がんしょう)が竹島のこと。
 
韓国による日本船舶の拿捕(1953年12月)
  • 竹島(たけしま)

日本の島根県の竹島(たけしま)は、第二次大戦直後に韓国によって侵略され、現在(2014年の時点)は韓国軍が不法に竹島を占拠している状態である。

歴史的には、そもそも竹島は1905年(明治38年)に、国際法に従って竹島が日本国の島根県に編入された。

しかし第2次大戦後の1952年(昭和27年)、韓国の李承晩(りしょうばん)政権は、一方的に竹島を韓国領に取り込み、また日本海上に韓国は一方的に李承晩ライン(りしょうばんライン)を設定し、違反したとする日本漁船に銃撃(じゅうげき)・拿捕(だほ)・抑留(よくりゅう)などをした。 1954年(昭和29年)には、韓国が竹島に沿岸警備隊を派遣し、竹島を占拠した。 日韓基本条約締結の際の日韓漁業協定の成立(1965年)により、ラインが廃止されるまでの13年間に、韓国による日本人抑留者は3929人、拿捕された船舶数は328隻、死傷者は44人を数えた。 李承晩ラインの廃止以降も、韓国は竹島を占有しつづけている。

日本は、平和的な解決のための手段として、国際司法裁判所へ付託(ふたく)することを1954年以来から提案しているが、韓国政府がこれに応じていない。

なお、竹島の韓国名は独島(トクド)である。


  • 尖閣諸島(せんかく しょとう)
 
尖閣諸島(せんかく しょとう)の一つの魚釣島(うおつりじま)。

沖縄県の、東シナ海上にある尖閣諸島(せんかく しょとう)は、1895年に尖閣諸島が日本に編入されて以来、尖閣諸島は日本の固有の領土である。このとき、他国の領有の形跡が尖閣諸島には無いことを日本は確認している。

しかし、日本の尖閣諸島(せんかく しょとう、沖縄県に所属)の領有に、1970年代ごろから中国(中華人民共和国)および台湾が反対をしている。 この1970年代のころ、この尖閣諸島の海域に、油田の存在が確認されている。

そして2010年には、中国の漁船が、尖閣諸島の魚釣島(うおつりじま)の海域で日本の海上保安庁の漁船に衝突する事件が起きた。

日本の端の場所編集

 
日本の端の一覧
 
南端、沖ノ鳥島の位置。
西端、与那国島(よなぐにじま)。(沖縄県) 東経122度56分。(東経122°56′)
南端、 沖ノ鳥島(おきのとりしま)。(東京都) 北緯20度25分。(北緯122°56′)
東端、 南鳥島(みなみとりしま)。(東京都) 東経153度59分。(東経122°56′)
日本の北端は 択捉島(えとろふとう)。(北海道) 北緯45度33分。(北緯122°56′)

ここで言う、「分」(ふん)とは角度の単位であり、 60分=1度 である。英語でも minute という。

( 英語風に書けば 60minutes = 1 degree とでも、なる。)

分の記号を ′ と描く。数字の右上に、離して、ナナメの短い線を書く。(60′=1°)


北方領土のまわりの海は、さけ、たらばがに、ます などの水産資源が豊富。

その他編集

ちなみに日本の国土面積は約38万km2。世界の190カ国の中で約60位の広さである。ドイツ(約36万km2)より広い。