中学校社会 地理/暑い地域での暮らし

熱帯と乾燥帯のちがい編集

熱帯(ねったい)」と聞いて、あなたが想像するのは、たとえば、「熱帯雨林(ねったいうりん)」などと呼ばれる、うっそうとしたジャングルかもしれません。また、サバンナが思い浮かんだ人もいるでしょう。

いっぽう、アフリカや中東などの砂漠(さばく)などの気候も、昼間は暑いです。砂漠のような、雨のすくない地域を、「乾燥帯(かんそうたい)」といいます。

では、「熱帯」と「乾燥帯」のちがいは、何でしょうか?

それは、雨の降る量です。

これは、地理学者であるケッペンが考えた分類法です。

世界中の地理学で、このケッペンの考えた分類法が使われています。

現在、ケッペンの考えた、森林による「熱帯」「乾燥帯」の分類法においては、地球上では例外は見つかっていません。

「雨がすくなくて、乾燥している場所は、どうなるのか? 「乾燥帯」なのか?」などと思うかもしれませんが、そのような場所は、地球上には見つかっていません。

熱帯編集

熱帯とは、年中あつくて、森林のある気候のことです。

どこに熱帯があるか編集

具体的には、ハワイなどの太平洋の島や、東南アジアの国々の気候が、熱帯です。

また、南アメリカ大陸の、アマゾン川流域の、赤道に近い地域にも、熱帯があります。

ほかにも、アフリカ大陸のギニア湾岸の赤道近くの地域にも、熱帯があります。

このように熱帯は、赤道ちかくの場所にあることが多いです。

熱帯の特ちょう編集

また、どの熱帯の地域も、雨がよく降ります。そのため、森林が広がっています。

一年のうち、月日によっては、「スコール」などと呼ばれる、短時間に強い雨が、よく降ります。

さて、農業については、熱帯では雨が多くて温度が高いので、米を栽培しようと思えば、栽培できるでしょう。

しかし、東南アジア以外では、米の栽培は、あまり、さかんではないようです。

熱帯で、米をつくらない地域では、タロイモやキャッサバ、ヤムイモなどを主食として栽培していたりします。

キャッサバは、イモ類です。代表的な加工品に タピオカ があります。

なお、東南アジアでも、タロイモ、キャッサバ、ヤムイモなどを栽培しています。


バナナやマンゴー、グアバなどの果物も、熱帯では栽培されることも多いです。

フィリピン産のバナナが、日本では有名です。フィリピンも、熱帯です。

熱帯には、サトウキビやココヤシなども栽培している国や地域もあります。ココヤシの実は、脂肪(しぼう)分が豊富で、マーガリンや石鹸(せっけん)などの原料になります。

ココヤシの実を乾燥させたものをコプラといいます。ココヤシの油が、フィジーの輸出品になっています。

フィジーでは、自然由来のものでは、サトウキビから作られる砂糖と、ココヤシの油が輸出品になっています。


さて、熱帯での食肉用の家畜には、おもに、ぶたニワトリ を飼育していることが多いです。

熱帯雨林には、動物もすんでいます。 東南アジアの熱帯雨林には、オランウータンなどがすんでいます。

熱帯の島編集

ツバルフィジーなど、熱帯の島国では、島の周辺に、サンゴ(しょう) が見られます。

また、海のちかくの森林では、マングローブといわれる、海水でも育つことのできる、特有の木が、みられます。