鉄道の特色 編集

他の交通機関と比較した場合、鉄道には以下のような特徴がある。

  • 長所
    • 大量輸送が可能である。
    • 陸上交通では最も高速である。
    • 温室効果ガスの排出が少ない。
    • 定時性の確保が容易である。
    • 比較的安全性が高い。
  • 短所
    • 設備費がかさむ。大都市圏以外では赤字になってしまうことが多い。
    • 線路がある場所しか走行できない。

鉄道の歴史 編集

世界初の鉄道は、1825年にイギリスのストックトン・ダーリントン間に開業したものである。日本では、1872年に新橋・横浜間に初めての鉄道が開業している。当初、私鉄によって多くの路線が建設されていたが、1907年に長距離の路線は国有化された。戦後、1964年に世界初の高速鉄道である新幹線が開業。しかし、国鉄は新幹線の工事や地方の過疎化などにより経営が悪化、1987年に分割民営化したが、根本的な問題は解決していない。

現在の日本の鉄道の概要 編集

現在、日本の鉄道の大部分は国鉄が分割民営化されたJRが運営している。JRには全部で7社あり、北海道全域を管轄するJR北海道、東北・関東甲信越を管轄するJR東日本、東海地方を管轄するJR東海、北陸・近畿・中国地方を管轄するJR西日本、四国地方を管轄するJR四国、九州地方を管轄するJR九州、そして全国の貨物列車を管轄するJR貨物である。JRの鉄道路線は、大きく分けて新幹線と在来線の2種類がある。新幹線は、おおむね時速200km以上の速度で運行できる路線であり、現在、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、上越新幹線、北陸新幹線、北海道新幹線が開業している。在来線はそれ以外の路線である。なお、秋田新幹線と山形新幹線は、新幹線と名は付いているが、最高時速200kmに満たないので法的には在来線である。(博多南線とガーラ湯沢支線も同じ)

JR以外の鉄道は、私鉄・第三セクター・公営鉄道がある。私鉄は、大手私鉄と中小私鉄に分かれる。大手私鉄は全国に16社ある。内訳は、首都圏に9社、関西圏に5社、中京圏と福岡に各1社である。第三セクターは、半官半民の鉄道で、主に、国鉄・JRから引き継がれた、利用者の比較的少ない路線が該当する。公営鉄道は、主に地下鉄や路面電車に使われるが、東京都にはそれ以外の公営鉄道も存在する。