光の偏極
この本は書きかけです。
光には、 人間の眼で識別できる明るさと色の他に、 「偏極」という性質があります。 「偏光」とも呼ばれますが、この本では光を含む電磁波の性質を指す語として「偏極」と呼ぶことにします。
光の様々な振舞いを理解するためには、偏極の理解は不可欠です。 また、光の偏極は色々な技術に応用されています。
この本は、 光の偏極を基礎的な物理学から説明し、 関連する自然界の現象を取り上げ、 自然科学の理解を深めることを目的としています。
目次
以下、ドラフト。
目次
- 導入
- 偏光の発見の歴史
- 身近に見られる偏光現象
- 偏光に関する実験器具
- 偏光を作る
- フィルム偏光子
- 液晶偏光子
- 反射型偏光子
- 偏光を作る
- 視覚と偏光
- 偏光が見える生物
- 昆虫
- 人間は偏光が見えるか
- 偏光が見える生物
- 電場による記述
- インコヒーレントな偏光の記述
- Coherence行列による記述
- Stokesベクトルによる記述
本にするには、導入として、偏光の発見の歴史とか、身近に見られる偏光現象について書くべき。 偏光の発見者ということになっている科学者は誰だったかな。 w:偏光によればファラデーらしい。
一般に光と言った場合、 理想的な単色光を指す場合と、 波長に幅がある光を指す場合がある。 始めに単色光について議論し、 後に波長に幅のある光について議論を広げることは、 多くの場合うまくゆく。 ここでもそのように話を進める。
波長に幅のある光って、専門用語で何と言うかなぁ。 ブロードな光、じゃだめかなぁ。
光は電磁波であり、進行方向に垂直な面内で2つの自由度がある。 そのため偏極が存在する。
偏極を記述する方法はいくつかある。 最も基礎的な方法は、電場の振動で表現する方法である。 直交する2つの振動で光の偏極は記述でき、 座標系の取り方は色々ある。 例えば、光の進行方向に垂直な面内で、ある方向をx軸とし、 それに垂直な方向をy軸とする。 電場ベクトルEは、複素振幅で表記すると次のように書ける。
実数の自由度は4つある。 この組み合わせによって、色々な偏極状態が存在する。
それぞれの偏極状態には名前が付いている。 直線偏光、円偏光、楕円偏光などがそれである。 (自然光、無偏光については、単色光では議論できないので後回しにする。)
(単色光かそうでないかと言うよりは、コヒーレントかそうでないかということ。)
それぞれの偏極状態についての図が必要。どこかにないかなぁ。 Wikipedia内を探してみても、画像としての図はよいのがなさそう。