公認会計士試験/平成30年第I回短答式/企業法/問題3
問題
編集設立時取締役に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)
ア.設立時取締役は,発起人の中から選任しなければならない。
イ.設立時取締役は,発起人が法令若しくは定款に違反する行為をし,又はこれらの行為をするおそれがある場合には,会社法に基づき,当該発起人に対し,当該行為をやめることを請求することができる。
ウ.設立時取締役は,その職務を行うについて悪意又は重大な過失があったときは,これによって第三者に生じた損害を賠償する責任を負う。
エ.設立時取締役の任務懈怠に基づく会社に対する損害賠償責任は,総株主の同意がなければ免除することができない。
- 1.アイ
- 2.アウ
- 3.アエ
- 4.イウ
- 5.イエ
- 6.ウエ
正解
編集6
解説
編集ア.設立時取締役は,発起人の中から選任しなければならない。しなくてもよい。38条1項94条1項
イ.設立時取締役は,発起人が法令若しくは定款に違反する行為をし,又はこれらの行為をするおそれがある場合には,会社法に基づき,当該発起人に対し,当該行為をやめることを請求することができるという規定はない。設立時取締役は法令若しくは定款に違反し,又は不当な事項があると認めるときは,発起人にその旨を通知する。46条2項
ウ.設立時取締役は,その職務を行うについて悪意又は重大な過失があったときは,これによって第三者に生じた損害を賠償する責任を負う。53条2項
エ.設立時取締役の任務懈怠に基づく会社に対する損害賠償責任は,総株主の同意がなければ免除することができない。55条53条1項