公認会計士試験/平成30年第II回短答式/財務会計論/問題13
問題
編集次の〔資料〕に基づき,当社が保有する金融商品について,「金融商品に関する会計基準」および「金融商品会計に関する実務指針」にしたがって当期末の貸借対照表価額(個別貸借対照表における価額)を算定した場合,その合計額として最も適切なものの番号を一つ選びなさい。(8点)
〔資料〕
- 1.当期末において当社が保有する金融商品の内訳は,次のとおりである。(単位:千円)
内訳 | 種類 | 決算整理前帳簿価額 | 償却原価 | 時価 |
A社株式 | 売買目的有価証券 | 1,250 | - | 1,450 |
B社債券 | 満期保有目的の債券 | 4,500 | 4,700 | 2,000 |
C社株式 | その他有価証券 | 3,000 | - | 3,300 |
D社債券 | その他有価証券 | 900 | 950 | 800 |
S社株式 | 子会社株式 | 2,200 | - | 2,400 |
Gカントリークラブ会員権(供託保証金) | ゴルフ会員権 | 500 | - | 600 |
- 2.B社債券およびD社債券は,その取得価額と債券金額との間に差があるが,当該差額の性格は金利の調整と認められる。
- 3.B社債券は,当期末において時価が著しく下落しており,回復する見込みは不明である。
1. | 10,250千円 | 2. | 10,350千円 | 3. | 10,400千円 |
4. | 10,500千円 | 5. | 10,550千円 | 6. | 12,950千円 |
正解
編集1
解説
編集- A社株式
- 1,450(売買目的有価証券なので,時価評価)
- B社債券
- 2,000(減損処理を行うため,時価評価)
- C社株式
- 3,300(その他有価証券であるため,時価評価)
- D社債券
- 800(その他有価証券であるため,時価評価)
- S社株式
- 2,200(子会社株式であるため,取得原価により評価)
- Gカントリークラブ会員権
- 500(ゴルフ会員権は取得原価により評価)