公認会計士試験/平成30年第II回短答式/財務会計論/問題3
問題
編集次の〔資料〕に基づき,当期の売上原価の金額として最も適切なものの番号を一つ選びなさい。(8点)
〔資料〕
A商品 | B商品 | C商品 | |
期首商品棚卸高 | 12,800千円 | 16,200千円 | 8,900千円 |
当期商品仕入高 | 131,000千円 | 182,000千円 | 76,000千円 |
期末商品棚卸高 | |||
帳簿棚卸高 | 210個 | 95個 | 110個 |
実地棚卸高 | 195個 | 80個 | 105個 |
取得原価 | @60千円 | @190千円 | @85千円 |
正味売却価額 | @55千円 | @210千円 | @(?)千円 |
- 1.A商品の棚卸減耗については原価性がある。
- 2.B商品の棚卸減耗のうち,10 個分については原価性がある。
- 3.C商品の棚卸減耗については原価性がある。C商品の見積売却予定価額は@85 千円であり,見積販売直接経費は@2 千円である。
- 4.棚卸減耗のうち原価性のあるものは,売上原価として処理する。
- 5.当期の収益性の低下による簿価切下額は,臨時の事象に起因しておらず,多額であるとは認められない。
1. | 388,085千円 | 2. | 390,125千円 | 3. | 391,075千円 |
4. | 391,100千円 | 5. | 391,310千円 | 6. | 392,910千円 |
正解
編集5
解説
編集※以下,単位は千円
- 期首商品棚卸高
- A商品12,800+B商品16,200+C商品8,900=37,900
- 当期商品棚卸高
- A商品131,000+B商品182,000+C商品76,000=389,000
- 期末商品棚卸高
- A商品@60×210個+B商品@190×95個+C商品@85×110個=40,000
棚卸減耗損
編集- A商品
- (帳簿210個-実地195個)×@60=900
- B商品
- 原価性アリ10個×@190=1,900
- C商品
- (帳簿110個-実地105個)×@85=3,225
- 計
- A商品900+B商品1,900+C商品425=3,225
商品評価損
編集- A商品
- (取得原価@60-正味売却価額@55)×実地195=975
- B商品
- 取得原価@190<正味売却価額@210より,考慮しない
- C商品
- (取得原価@85-正味売却価額@83)×実地105=210
- ※正味売却価額:見積売却予定価額@85-見積販売直接経費@2=@83
- 計
- A商品975+C商品210=1,185
損益計算書
編集売上高 | xxx | |
売上原価 | ||
期首商品棚卸高 | 37,900 | |
当期商品仕入高 | 389,000 | |
計 | 426,900 | |
期末商品棚卸高 | 40,000 | |
差引 | 386,900 | |
棚卸減耗損 | 3,225 | |
商品評価損 | 1,185 | 391,310 |
売上総利益 | xxx |