日本語ではピッチアクセントを使うため、各拍が高いピッチあるいは低いピッチで発音されます。すべての辞書に載っているわけではありませんが、明らかに重要です。アクセントが違うだけで別の語になることもあります。

例(太字の箇所が高く発音されます)
  • ま (今)
  • (居間)

しかし、ピッチは地域的アクセントの特性であるという面もあり、関東の人は関西とは正反対のピッチ使う場合もありえます。ピッチアクセントの授業では、共通語(基本的には東京方言)が教えられるでしょう。無アクセントは母語話者にとって簡単に理解できますが、誤ったアクセントはたいてい変に聞こえます。したがって、ピッチアクセントは日本語の勉強には必要不可欠とはいえず、おそらく母語話者との談話のなかで1つずつ学ぶのがベストでしょう。

ところが、言語学者たちは、強調する母音と考えられているものの後ろに下降ピッチがあると考えることが多いです。

ピッチアクセントの分類

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ピッチアクセントが載っている辞書にはふつう、数字で載っています。数字が最後の高ピッチを表します。ピッチのパターンは、最初の音を低くし(そこが最後の高ピッチであるときを除く)、次の音から最後の高ピッチの拍までを高く発音します。その後は低ピッチです。

ピッチの上がる箇所と下がる箇所をきちんと教えてくれる、はるかに便利な辞書もあります。

高高…
(0)
ども 子供
たし
もだち 友達
っし 雑誌
かい 赤い
っこう 学校
低低…
(1)
しょ 辞書
ちゅうごく 中国
パンフレット パンフレット
低低…
(2)
んしゃ 自転車
ゼント プレゼント
高高低低…
(3)
んせ 先生
おき 大きい
くさ たくさん
高高高低低…
(4)
たらし 新しい
つくし 美しい
とうと

「ともだち」(0)と「おとうと」(4)のピッチが同じように見えるのに注意してください。「は」のような文法パターンが後ろにつくと、違いがはっきりと分かります:「おとうとは」と「ともだちは」になります。