鎖条件: 元 が存在し,
さらに として、
各 に対して であるかまたは
である
がみたされることにすればよい.[10]
このような を
と とを結ぶ 鎖 という.
上のように定めた が同値関係であること、また が
より強い同値関係であれば,鎖で結ばれる二元 に対して
に対して でなければならないことは明らかである.
上の を から生成された同値関係という.
2.7
を正の整数とするとき、 に対して
が の倍数であるという関係
は同値条件である.
も正の整数のとき,関係 が
より強くなるのは が の約数のときに限る.
同様に実数 に対して
が整数であるという関係 ,
が有理数であるという関係 ,
が代数的数であるという関係
等は 上の同値関係で、この順に強くなっている.
集合 に対して を
と の対称差 という。
が有限であるという関係 ,
がある無限濃度 より小さいという関係
は同値関係で,特に後者は
が大きいほど強くなる.
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を先に決めて、それに対して に属する一つ一つの関係 を順次あてはめていく。
大抵の場合は、特定の関係 にて ,すなわち関係 はなりたたない、ということになるが、
の組によっては、すべての関係 について ,いいかえると となる組 が存在するかもしれない.そういう が存在するのなら、 は の交 に含まれている。
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そのような が仮に存在した場合の論議が続き,結論は を経て .
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より ..
これに対称律を適用して .
.
.
.
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について のとき
,…①
より ,…②
①②より推移律から .…③
より ..…④
③④より推移律から . について
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より
.これと対称律より …①,
また .…②,
今 で のとき…③、
③より …④
④①より推移律から .
これと②より推移律から .
すなわち .…⑤
③⑤はすなわち ならば ..
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各々の に重なりがある可能性を含んでベキ集合として把握する.
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の下に添え字がないときは は を表す. についても同様
- ^ .
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例えば は '', は合同(剰余系)の''.
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これは必要条件である.