大学受験生物 入試生物に関する情報
大学受験で生物を必要とする人へ
編集昨年度入試からセンター入試は理科3教科受験可能に変更したことによりいままで主要理科三教科:物理、生物、化学を入試に課したくてうずうずしていたたくさんの医大がセンター入試に限り物理、生物、化学を入試に課すことを決定し、実行された。この流れは今後ますます広がり医大以外でも広がる可能性はあるかもしれない。
これらの影響で生物は物理受験者も学ばざるをえない状況となり、いままで文系色でいっぱいだった生物は理系色で一気に塗り替えられる。また、近年のバイオブームもこれを助長している。大学で生物関係の勉強をしたいという生徒は増加傾向にある。関西有名私立、関関同立(関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学)のうち18年度入試までに生物関係の学科を設置していたのは関西大学、関西学院大学、立命館大学のみだったが19年度入試よりとうとう同志社大学も力をいれて生物関係の学科を設置するといったことになった。
また、生物は理科4教科のなかでもっとも新しい学問だともいえる。フックが細胞を発見してから生物学は本格的に発展した。そして、20世紀半ばごろようやくDNAの構造が明らかになった。現代的な分子生物学はまだ始まったばかりなのだ。それゆえ教科書の内容もタイムリーな話が豊富で、当然それが入試にも反映される。そこが生物の難しい要因の一つなのだ。
また生物は計算問題が遺伝などを除けばほとんど無い。その代わりとなるのが難易度の高い実験考察問題及び記述論述である。これらは慣れが必要である。実験考察問題はセンターレベルでも高レベルで毎年生物を失敗する志望者を大量に出している悪名高い問題形式である。この辺が特に理系向けなのである。ただ、この実験考察問題はまったく知らない実験がでてきてその実験結果を教科書の知識をつかって説明するという他の教科とは全く違う実験考察問題である。これの解答形式は記述論述で文章作成能力も要求されるのだ。
これから受験生物を勉強する人たちはこれらのことに注意して十分気合をいれ、決して生物を甘く見ることなく勉強して欲しいと思います。