全体的な勉強法

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参考書で学説の有力説を確認する必要あり

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検定教科書では、極度の客観性にこだわるので、たとえ理系の学会の有力説であっても、検定教科書には書けません。

具体的に言うと、たとえば肺の組織で、「肺胞」(はいほう)という、ふくらんだ袋状の形をした多くの組織があるのですが、「なぜ肺胞は、袋のような形をしているのか」という事について、検定教科書では説明をできません。

なお、答えは、(袋のような形状の理由は、)「空気とふれあう表面積が大きくて、効率的に呼吸をできるようになるから」のようになります。

このような答えは、参考書でないと、書かれていません。なので、参考書を買いましょう。

そして、こういう検定教科書で書かれていない事でも、都道府県の平均的な公立高校入試にすら、普通に出題されます(決して「県立トップ高校」とかではなく、偏差値50前後の県内の共通問題などでも出題されます)。

授業でも教師が説明するかもしれませんが、しかし授業だけだと不安なので、参考書を購入して、家に用意しておきましょう。

かなり昔からある、学会の有力説であっても、検定教科書では記載をされないのです。なので、絶対に参考書が必要です。もはや、参考書でないと、勉強が出来ません。

問題練習が必要です

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理科には化学反応式や計算式などもあり、これらの分野は公式を丸暗記するだけでは解けないので、ワークブックなどでいいので、問題練習をしましょう[1]

学校で配布される問題集がまず優先で、自分で問題集を手に入れるのなら、標準的、易しめの問題集が推奨です。


理科には暗記もある

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理科には、暗記しなければいけない部分もあります[2]。理科には、(暗記ではなく)理解しないところもありますが、(暗記そのものの)暗記しなければいけないところもあります[3]

理科といえども、用語などは暗記するしかありません[4]

また、見落としがちな暗記分野として、化学反応式は理解も必要ですが、しかし化学式や元素記号は書き取り練習するなどして暗記するしかありません[5]

もし化学反応式と化学式とを学校で習った範囲なのに区別がついてないなら、今すぐ復習をしてください。

暗記しないといけないところ、計算しないといけないところ、図などから導出しないといけないところなど、方法を使い分けられるようになりましょう。


生物や地学の分野で、用語を書き取りで覚えるさい、形のあるものを用語を覚えるときは、参考書などで形を身ながら覚えよう。なぜなら高校入試でも、形が提示されて、「名称を書け」という出題が普通だからである。


高校受験の理科は暗記科目です。

1~2年のうちは、理科の用語でつかわれている漢字を書き取り練習して覚える事と、理科の各分野の理解そのものを進めていくことが必要です。

3年になって急に書き取り練習をするのは絶望的なので、1~2年のうちに、書き取り練習でもしてしまいましょう。

このwikiを読んでいる知能の高い子なら、授業の先取りとかしていて授業中は空き時間が出来るでしょうから、そういう空き時間のあいだにでも書き取り練習をしておくと良いでしょう。


理解そのものをしていく勉強も重要です。理解してない事をおぼえるのは、ほぼ無理だからです。ただし、理解をしていても、それだけでは高校入試の理科は解けず、最終的には、語呂(ごろ)合わせなども駆使して、暗記もする必要があります。


道管や篩管の位置関係のように、最終的には暗記しないといけないのですが(ほかにも、相同器官と相似器官。示準化石と示相化石。など)、しかし、なるべく、そういうゴロ合わせをするような暗記は、各学年の後半や、3年生になってからにしましょう。(1年生の1学期で丸暗記をしても、月日が経つと、どうせ忘れます。)

1~2年のうちは、ゴロ合わせ以外の、正攻法の書き取り練習のていどの暗記をしておきましょう。


3年後半の以外の期間は(つまり1~2年や、3年の1学期)、発展的な参考書などで、まずは(記憶量ではなく)知識の量そのものを増やしたり、場合によっては中2からは高校の範囲にも入りましょう(発展的な参考書だと、高校範囲も書いてありますので、それを読むことで高校範囲に簡単に先取りできます)。

私立志望で理社を出してくる私立志望の場合、高校の範囲を先取りで出してくる私立高校の場合だと、公立高校対策の暗記をどんなに頑張っても私立の問題が解けませんので、それよりも発展的な参考書を読んでいくのを優先すべきです。

参考書は順番通りに書かれていない

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多くの参考書は、高校入試の対策のために書かれていますので、予習の時点では、その本の前の部分でまだ習ってない部分も、チラホラと出てきます。

たとえば、「維管束」(いかんそく)を参考書で教えてないのに、維管束の単元よりも前のページで、「維管束」という言葉を使うような例があります。たとえば、「このような植物では維管束が発達しており」みたいな文章が、維管束の単元よりも前にあったりします。

特に生物の分野で、こういう例がよくあります。

なので参考書を読むときは、習ってなさそうな用語に出くわしたら、あまり前のページに戻らず、先に進みましょう。

書き取り問題がマシ

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書き取り問題を禁止すると難問奇問が増える

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公立高校によく出る書き取り問題は、これは公立高校側が、親切心で出しているのです。

たとえば、双子葉類には、サクラ、タンポポ、ダイズ、アブナラ、など、色々なものがあります。なお、子葉が2枚の植物を双子葉類と言います。

いっぽう、単子葉類には、イネ、ユリ、ムギ、ツユクサ、などあります。なお、子葉が1枚の植物を単子葉類と言います。


用語の書き取り問題なら、「双子葉類」「単子葉類」を漢字で書けるように練習すれば、この単元の勉強は終わり。

しかし、もし、用語の書き取り問題を出さないとなると、「問1 タンポポは単子葉類ですか、「はい」か「いいえ」で答えなさい」みたいな暗記問題になってっしまいます。

それぞれの植物が、なに類とか覚えるのは、些末(さまつ)です。

そういう些末な出題をしないようにするために、書き取り問題が、出されるのです。


漢字の練習は、理科の本質ではないかもしれませんが、しかし中学の範囲では、書き取り問題の他には、良い出題方法が無さそうな単元もあるのです。

なので、書き取り練習をしましょう。これが一番、マシな出題形式な場合が多いからです。

どの用語を書き取りするか

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ふつう、参考書では、入試に出る重要度順に、赤文字や青文字や黒太文字などで、用語を強調していると思います。

重要度が高いとされた用語については、すべて書き取りをしておきましょう。

ただし、生物や地学の分野などでは、用語がたくさんありますので、重要度のひくい用語は、後回し、または

読めれば充分、として省略するのも手です。

いっぽう、化学や物理は、そんなに用語が多くないので、参考書で色付きや太字などで強調された全部の用語を、書き取り練習しても、大丈夫だと思います。

指導要領の改訂と漢字

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2021年~2022年に指導要領が変わり、漢字などの表記が増えました。

しかし参考書は、まだ追いついていません。

「セキツイ動物」が「脊椎動物」になったりしましたが、参考書は「セキツイ動物」のままです(旺文社および受験研究社の両方とも「セキツイ動物」と片仮名です。「セキツイ動物には脊椎がある」みたいに、用語以外の場所で「脊椎」という漢字を使う方法で、用語に漢字を含めないようにしています)。

とりあえず、入試では、問われづらいと思いますが、念のため、教科書が漢字なら、練習しましょう。


さいわいな事に、理科の用語で使われる漢字は、教育的に考え抜かれたものです。明治時代に、理科を義務教育にする際などに、用語の見直しを行ったので、分かりやすくて覚え得やすい漢字になっているのです。

さらに第二次世界大戦の敗戦のときに、漢字そのものを簡単にする見直しも行ったので(旧字体 から 新字体 へ)、だいぶ分かりやすくて、書きやすい漢字へと、変わっています。

さらに理科の用語自体、見直しが行われており、そのため、分かりづらい用語は、なくなっています。


だからなのか、不思議なことに、理科の参考書を読みながら、その用語の漢字の書き取り練習をしているだけで、なぜか、中学のレベルでは、理科の理解も、進んでいきます。

なので、用語の漢字も、練習しておきましょう。

社会科は、書き取りで理解が進むのかどうか、知りません。しかし中学の理科は、書き取りでなぜか、理解が進みます。高校の理科は、どうか知りません。

維管束の「維」は、植物の繊維の「維」だから、なにか糸のように細長いものだと漢字だけで分かる。維管束の「管」も、タケ冠であるので、竹のように筒状だって分かる。水道管の「管」と同じ字だから、維管束は、なにか液体を運ぶものだと、連想しやすい。漢字だけで、こういう事が、自然と分かる。これがもし「イカンソク」と片仮名で書いても、そういう理解には到達しづらい。

各学年の後半に参考書で問題練習

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1990年代の「ゆとり教育」などと比べ、2020年代は中学校の内容が大きく増えています。

このため、理科と社会では、もし中3から入試の理社の過去問の問題練習を始めても、もう県立トップ高校志望みたいなのには、まず追いつきません。

理社でも、中1の後半、中2の後半のうちに、それぞれの学年で、その学年でも解ける入試問題のついた参考書を買い、問題練習をしましょう。公立高校の入試の過去問なら、大体は、中2の時点でも、中2の範囲の問題なら、解けます。(ただし章末問題などで、解けないのもあるが、そういうのは飛ばして良い。ただし、基本問題などは、確実に解けるようにする事。)

買うべき問題練習の参考書では、定期テスト対策のヤツではなく入試過去問のある入試対策のヤツを買いましょう。

ただし、最近(2020年代)は、公立高校の過去問でも、学校採用問題などで、かなり面倒で複雑な難問・奇問を出してくる都道府県もあるので、そういう参考書では章末問題あたりにあるのは、解けなくても良い(中学の範囲で難問を作っているので、かなり実用や高校内容とは離れた問題になっている公立高校の入試問題もある(県知事がそもそも文系)。しかし参考書の基本問題や標準問題は、ほぼ確実に解けるように、中1の後半および中2の後半までに仕上げる必要がある。

特に理科は、考える必要があるために時間が多めに掛かるので、確実に中2のうちに、中2の問題練習を過去問レベルで、やっておく必要があります。

分野は、

化学 → 生物 → 物理 → 地学

の順序で、解くと良いでしょう。気の利いた参考書なら、これに近い順序になっているでしょう。


物理は、中学の範囲では、あまり高度な問題を出せないので、少し後回しで良い。物理に時間を掛けるよりも、数学に時間を掛けると良い。

地学を大学入試で使う理系の大学は、じつは、かなり少ない。また、地学は、暗記的な、雑多な問題になりやすく、このため、あまり地学の難問に深入りする必要は無い。

さらに中2の後半では、中3の内容を先取りして、できれば過去問も分かる範囲で良いので先に練習するのが望ましい。中3になると、入試までもう1年間もないので。私立は試験日が公立よりも1か月ほど早い場合もある。

学校教科書の活用

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学校教科書、そして学校配布の理科資料集には、非常にわかりやすく端的な、基礎理科に関するスタンダードな写真や図版が掲載されているので、内容の理解を深め明確化するために、有効に活用するといいでしょう。

いっぽう、市販の参考書は、解説は詳しいですし、基本的にはこの本だけで完結したつくりにはなっていますが、写真や図版に関しては小さい・少ないので、初心者は学校教科書や学校資料集も読んでください。

理科に限らない事ですが、中学での学校配布の教科書をはじめとする教材は、非常に有用です。もしなくした場合は、教師・保護者に相談したうえで、新しいものを手に入れるようにするのがよいと思います。

教科書以外の書籍

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まずは参考書

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家庭での学習用に、まずは、参考書として、入門的な、基礎解説のわかりやすい参考書を読むことを推奨します。

理科にかぎったことではないのですが、学校教科書は基本、家庭での自習用には作られていません。

それに学校教科書は授業の導入の意味合いが大きいので、詳しい解説がなされないまま、それを授業での教師の解説にゆだねているところがあります。

このため、ともかく予習・復習用に理科の参考書を持っておくと安全です。


ただ、(別の節でも述べると思いますが、)中学理科の学校教科書は、学習のための図版や写真が大きくて豊富ですので、教科書も使いましょう。


あと、難関高校受験用の参考書というものがあるようですが、初学者はむしろ、基礎的な理解を目指す入門的な参考書を読むほうがいいでしょう。学習が進んで自分自身で行けると思うなら、基礎の理解の後にそれらの難関受験の本を学習するのもいいですが、しかし、そこまで至らなくても、基礎的な学習が充実していれば、それだけで難関校合格を果たせる場合も多いでしょう。


参考書は、まずは入門的・平均的な難度のものが良いでしょう。

なぜなら、もしそうせずにいきなり分厚い入試対策の難関校入試用の参考書を買うと、どこが頻出事項で、どこが補足的な知識かが、はっきりしません。また、どこが中学レベルの必須知識で、どこが高校レベルの先取り学習なのかも、難関用の参考書では、はっきりしづらいです。また、分厚い参考書を先に買ってしまうと、全体像をつかむのに時間が掛かってしまいます。

具体的な書名を挙げると、入門レベルとしてのおすすめは、たとえば学研の「ニューコース」参考書、そしてそれよりやや詳しく内容豊富な、文英堂の「くわしい理科」、これらは学年別の冊子になっています。

あるいは、旺文社「中学総合的研究 理科」は、全学年の理科の四分野(物理・化学・地学・生物)を1冊で説明しています。

いっぽう、入門者には不適切なものとして、文英堂「中学理科の発展的学習」であり、おそらく中学校の参考書で一番詳しいものの一つです。これは1冊目としては購入してはいけません。(ただし2冊目以降ならアリです)

教科書ガイド

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理科の場合、参考書があれば教科書ガイドは不要です。また、教科書ガイドの重視内容が、まったく公立高校入試の傾向と違います。

理科の教科書ガイドは、その名の通り、授業を復習するためだけの最低限の事しか書いていません。

予習をするのすら、困難だと思います(不可能ではないが)。

そもそも教材も薄く、その割には値段が高いので、いちいち買う価値がありません。

社会科なら、教材会社の思想・見解などを知るなどの、大人の使い方もありますが、しかし理科にはそういうのは無いので、参考書を理解できるなら不要です。

図鑑と事典の注意点

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図鑑を読みたければ自己責任で読んでもいいですが、ただし入試範囲とあってないことは承知してください。

範囲があってない

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中学生用の事典は、範囲が入試にあってません。

事典の範囲が、入試にあってないとは、どういうことかというと、たとえば受験研究社の中学生用の理科の教科事典は、小学生~高校1年用に合わせています。つまり、中学生の高校入試だけには範囲があっていないのです。

そもそも、特定の生物にしか通用しない知識が、公立高校入試には出てきません。たとえば、ホウセンカとアサガオとヘチマの花びらの枚数とかは、まったく出てきません。

高校入試に出てくるのは、植物の場合なら、どの双子葉類の植物にもある維管束の道管と篩管とか、道管の働きとか、そういう、多くの植物に共通する性質です。


中学生になってから、いまさら小学校の内容を復習しても非効率です。なので、なるべく中学生用の参考書で、勉強するのが安全でしょう。

図書室などにあってヒマ潰しに読む以外は、わざわざ参照する必要は低いでしょう。


一般に、どこの出版社の教科事典でも、事典という特性のため範囲が広いので、入試対策には合わないのです。学研の図鑑も受験研究社のむかしあった図鑑も、同じような傾向があります。

内容は参考書と重複もしている

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そもそも図鑑出版社の学研が、中学生向けの参考書も出してるので、理科の事典を買おうとするなら、参考書のほうを買うほうが効率的です。学研の小学生むけの図鑑の内容が、同社の中学生むけ参考書にもある程度は含まれています。(ほか、受験研究社も昭和の昔は図鑑を出していて、その内容の一部は同・受験研究社の小学生むけの参考書にあります。)

写真やイラストなど、図鑑と参考書で同じものが使いまわしもされています。

もしかしたら図鑑には参考書に無い情報もあるかもしれないので、図書館にあってタダで読めるなら、時間に余裕があれば読んでもいいでしょう。一概に読むなとは書きません。しかし一般的には中学生はまず参考書類を読むのが優先、という事です。

値段が高いし、重い

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学研の高校生用の教科事典の物理事典や化学事典などは、中学~高校3年用(高校の定期テストくらいまでかな?)に合わせています。科目ごとに分かれているので、理科4分野をそろえるだけでも、値段が数万円を越えますし、分厚くなります。もし5教科全科目をそろえると、値段も15万円を越えます。中古だと少し安いでしょうが(それでも並の参考書よりも高くなる)、中古だと最新情報には対応してないので不都合でしょう。

高校用の事典は、とても分厚すぎるし理科が分野ごとに分かれてしまってるので、中学生には、不便です。学研も、中学生向けの参考書を出していますから、参考書を信用して使いましょう。

資料集

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中学理科の資料集は、一般の書店では売っていません。学校などで既に副教材として配布されている場合もあり、わざわざ買い足す必要は少ないです。

なお高校用の資料集は、一般書店での入手こそはしやすいですが(大学受験対策の参考書コ-ナーなどに高校理科の資料集も置いてある場合がある)、しかし科目ごとに生物・物理・化学の資料集が別冊で分かれてることもあり、中学生には使いづらいです。しかも、地学分野の資料集が、高校の資料集では、まず入手が困難だったり、そもそも出版社によっては高校地学の資料集が出されていません。なので、高校の資料集を中学生が用いることは非効率です。

実験分野

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実験分野については、

内容[6]
結果
考察(結果から言えること)[7]

の3点を関連づけて、理解も交えつつ[8]、暗記も覚えましょう[9]

実験は、言葉の暗記だけでは歯が立ちません[10]

また、実験における安全上の注意点、実験器具の使い方や名前、手順、など、そういうのもテストに出ます[11]


いきなり手順などを覚えようとしても暗記できないでしょうから、なぜそういう手順にしてあるのか、教科書ガイドや参考書などを見れば解説が書いてあるでしょうから、そういうのも参考にすると良いかもしれません。

そもそも実験の目的として、何か結果を知りたいことがあって実験をするわけですから、なぜその実験器具が必要なのかとか、その仮説を検証するためには実験手順がこれこれこういう手順である必要があるよねとか、そういうのも自分で頭の中で授業後の復習の時にでも考えておきましょう。

まあ、普通にマジメに授業と復習を勉強していれば大丈夫だとは思います。


公立高校入試の場合、実験に関する部分については、あまり暗記をしないでも解けるように、試薬など(「BTB溶液」など)の物質名などが設問中で明示されている場合もあります。

また、そもそも、試薬名を出さないと、設問を作れない、という事情がある。

たとえば問題文で「このとき、【 A 】溶液にひたしたら【 B 】反応が起きた」みたいな一文中に問う部分が2個以上ある設問は、それで理解力を見る問題を作るのが難しいのです。(ただし、単なる暗記問題としてなら、無理やりなら作れる)

このため、問題文は、「このとき、BTB溶液にひたしたら【 C 】反応が起きた」みたいな一文中に質問が1個だけになるのが普通です。


なお、この事と関連して、定期テストの傾向と、公立高校入試の傾向とが、微妙に違う場合があります。

つまり、定期テストでは、「BTB溶液」という名前を書かせる問題が出やすいかもしれない。しかし公立高校入試では、それだと実験の思考力を問う問題が(上記の理由で)作れないので、入試では問題文中で「BTB溶液」などの名称が与えられて、代わりに、実験結果がどうなるかを予想させる問題が出やすい、・・・みたいな傾向の違いがある。

入試の傾向とは違うと言っても、ふつうの中学の定期テストで問うような知識は常識でしょうから、それはそれで書き取り練習などはしておきましょう。

ただし、傾向の違いもあるので、早めに入試問題を確認しておくほうが安全です(各学年の後半や、2年生のうち、など)。

受験研究社の参考書と、高校の先取り

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理科に関して言うと、受験研究社の参考書が、基本的に高校範囲の記述が、他社本よりも多めである。

2010年代のかつてなら(受験研究社ではなく)文英堂が、高校範囲の記述のとても多い進度のいちばん早い・高い参考書を出していたが、しかし文英堂が中学参考書からは撤退した。(問題集として、文英堂が市場に残っている。)そのため、2020年代の現代では、受験研究社の理科参考書が、理科では、進度のいちばん高校レベルに一番すすんだ参考書になっている。

けっして、旺文社など他社のレベルが低いわけではなく、この節で話しているのは、高校範囲の記述の大小の問題。他社本も、資料集などに書いてありそうな参考情報を必要に応じて書いていてくれているので、参考になる。(受験研究社だと、資料的な情報が削られていて、最低限かそれに少し加えたていどの情報しかない場合も多い。)

もし、高校の先取りをしたい場合、受験研究社の参考書も読むと良いだろう。

ただし、中学の範囲の予備知識だけでは、あまり高校の範囲を深くは理解できないので、サラッと「こんな感じのことを高校では勉強するのか~」くらいの傾向の確認くらいで良い。

どうしても高校参考書を読みたいなら

あまり高校参考書を読むことは、中学の時点では進めないが、もし先取りとして高校理科の生物の参考書を読む場合には、文英堂(ぶんえいどう)または学研(がっけん)の参考書が、良いだろう。

いっぽう、数研出版の高校の生物(および化学)の参考書は、かなり難しいので、1冊目では避けるのが良い。

数研の高校生物は、さきに文英堂などの他の参考書で全体像をつかんだあとに、ステップアップのための2冊目として数研の高校生物を読むのが、適切だろう。

※ 中学校の時点では、文英堂の問題集はとても難しいが、しかし高校だと、文英堂のほうが参考書としては入門的になるので、混同しないように。
だから、高校コーナーで、中学のような文英堂の問題集を探そうにも、そういう文英堂の問題集は、高校コーナーでは、あまり置いていない。
高校で問題集を探そうとすると(中学生は探さなくて良いが)、旺文社の問題集が多い。
このように、中学と高校とで、出版社の傾向が、まったく異なる。なので、詳しくは、高校生になったら、書店の現地を見よう。いちいちwikiで学習方法を調べることでもない(時間のムダ)。

参考文献

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書籍

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  • みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、
  • ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、
  • 葉一(はいち) 著『自宅学習の教科書』、2021年3月16日 8刷発行、

脚注

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  1. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P163
  2. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P162
  3. ^ ラオ 著『中学生のためのすごい勉強法』、2023年3月25日 初版 第1刷発行、P146
  4. ^ みおりん 著『中学生のおうち高校受験勉強法』、2023年2月25日 初版 第1刷 発行、P109
  5. ^ みおりん 著『中学生のおうち高校受験勉強法』、2023年2月25日 初版 第1刷 発行、P109
  6. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P163
  7. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P163
  8. ^ 葉一(はいち) 著『自宅学習の教科書』、2021年3月16日 8刷発行、P.72
  9. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P163
  10. ^ 葉一(はいち) 著『自宅学習の教科書』、2021年3月16日 8刷発行、P.72
  11. ^ 葉一(はいち) 著『自宅学習の教科書』、2021年3月16日 8刷発行、P.72