学習方法/高校公共(旧現代社会)


※ 下記の内容は、旧課程の学習方法における「現代社会」をそのまま「公共」に置換しただけの内容であり、果たして実態に即しているかの保証が無い状態です。
また、新共通試験に『地理総合・歴史総合・公共』という分野横断的な新受験科目が追加されています。旧センター試験には相当する横断的な科目がありませんでした。
公共を受けた高校生が初めて受験生になる2024年頃から、この横断科目が追加されると思います。ただし、大学側が受験科目として採用するかどうかは、個々の大学の最良に委ねられているので、現状ではアナタの志望校が横断科目を新共通試験の受験科目に採用してくれるか不明です。


検定教科書や参考書を読むと分かるのですが、この科目は、「政治経済」と「倫理」をあわせて半分にうすめた内容です。

そして、高校の『倫理』科目とは、名前に反して、哲学史を覚える科目です。

なので哲学史をあつかう『倫理』科目と同様に『公共』の参考書でも、国学者の本居宣長の研究業績なども紹介されていたり、古代日本のハレとケの宗教意識などが書かれていたり、もはや何がどう「現代」の社会なのか、意味不明な科目になっています。(新学習指導要領による2022年の教科書の改訂で、科目『現代社会』は廃止されました。)


さて、高校の公共の本の厚さについて、公共の参考書の厚さは、政治経済の参考書よりも、うすめです。


高校1年生のかた以外は、なるべく、「公共」でなく「政治経済」を(参考書などで)勉強することをオススメします。

また、共通テストなどでも、難関大では、公共の受験を認めない大学も多く(代わりの公民科目として「倫理・政治経済」というのがある)、最初から政治経済を学んだほうが入試対策にもなります。


公共の参考書の内容は、けっこう中学の復習も多いです。たとえば「公共料金」「国内総生産」など、中学で聞いた用語も出てきます。

もちろん、発展的な内容もありますが、しかし『政治経済』にも、そういう発展内容は書かれているし、「政治経済」のほうが、さらに先まで説明が書かれているので、いっそ最初から政治経済を勉強したほうが、ラクです。


なお検定教科書には、ところどころ、高校範囲をこえた、参考書には記述の無い専門的な知見がありますが、しかし入試には、そういうのは出ません。なぜなら、一般の参考書では、勉強しようが無いからです。