本項は、学習院大学の入学試験対策に関する事項である。

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学習院大学は東京都豊島区目白にある私立大学である。学部は、法学部・経済学部・文学部・理学部・国際社会科学部の5学部設置されている。 赤本等に掲載されている合格最低点(約六割)は、偏差値法により調整された点数であり、注意を要する。国語と英語が七割半、その他は七割ほど得点するのが好ましい。試験時間は国語・選択科目が60分と問題量と比較しても妥当であろう反面、英語が90分と問題量に比べかなり長い時間が与えられている。

科目別対策 編集

(※文系の話なので理系受験生は注意を要する)

英語
(90分)
読解、文法・語彙問題、会話文、英作文と幅広い形式の問題が出題される。英作文は、和文英訳であり、そこまで難しくないものであるが、対策しないで解けるような平易な問題でもないため、しっかりと対策すること。時間には余裕があるので、読解では「精読」を心がけること。語彙力養成としては、単語集『英単語ターゲット1900』(旺文社)と熟語集『英熟語ターゲット1000』(旺文社)をお勧めしたい。これらをしっかりやれば語彙力で苦しむことはまずない。

国語
(60分)
文学部は現代文、古文、漢文。その他の学部は現代文、古文が出題される。現代文は標準レベル、古文・漢文は基礎レベルであるため、高得点を狙いたい。

  • 現代文の文章自体は比較的読みやすいが、国語常識を問う問題(特に文学部)が必ず出題される。その例としては「『不惑』とは何十歳のことか?」・「この敬語を正しい形に直せ」・「この中のうち『ら抜き言葉』はどれか?」といった問題が挙げられる。これを絶対に取りこぼさないこと。とはいえこれは知らなければどうしようもないので、あまり考えすぎて時間をとられないようにすること。
  • 古文は、文法を軽視しないこと。また源氏物語や土佐日記といった有名出典が多いので、いろいろな作品のアウトラインを頭に入れておいたほうがよい。当然、その作品の著者名なども問われる事がある。
  • 漢文は文章が短いが油断は禁物。句法を見直しておくこと。重要な語句や漢字の読みをチェックしておくこと。

日本史
(60分)
ほぼ毎年教科書の注釈からいくつか出題されている。また文化史の出題も多い。山川の教科書を用いた学習が必要。基本的な問題を確実に正答することが求められる。

文学部で出される最後の論述問題の配点はかなり高いので、決して放棄する事のないように。内容も「弘仁・貞観文化の特色」など、教科書を読み込み、理解していれば正しく論述できる内容になっている。

世界史
(60分)
世界史もほぼ毎年教科書の注釈からいくつか出題されている。文章訂正問題は注意深く読んで、取りこぼしの無いようにしたい。

文学部は最後に200字の論述問題が二題(欧米史、アジア史から一題ずつ)あるため、Z会等から出版されている国立向けの論述問題集に目を通しておくことが好ましい。

数学
(60分)
出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ、A・B(数列・ベクトル)である。教科書レベルの標準的な問題が中心。「微分・積分」「三角関数」「確率」が頻出である。証明問題も年によっては出題されるが、基礎的な物が多いため、しっかりと対策したかどうかが如実に差として現れる。

政治・経済
(60分)
学習院大の政経の問題は、ほとんどが教科書レベルであるため、選択肢問題か語句補充問題に関わらず、高い正答率が求められる。 得点調整によって素点を下げられることも多く、少なくとも8割以上得点することが望ましい。まれに短文記述問題も見られるが、これもやはり基本的なもので、教科書や資料集、問題集を用いて基礎力を付ける勉強法が有効である