帝京大対策
本項は、帝京大学の入学試験対策に関する事項です。
帝京大学の入試の特徴は科目選択制にあるといえます。医学部と理工学部は英語、数学(医学部:ⅠA・ⅡB、理工学部:ⅠA・Ⅱのみ)、国語、物理、化学、生物の中から英語と他の任意の2科目を、薬学部では英語、数学(ⅠA・Ⅱのみ)、化学を、そして医療系学部ではこれらに加えて日本史、世界史、地理、政治経済、現代社会の中から英語と任意の2科目を、文系学部では英語、数学(ⅠAのみ)、国語、日本史、世界史、地理、政治経済、現代社会の中から英語と任意の2科目(文学部日本文化学科、史学科、教育学科は国語も必須)を選んで受験できます。どの科目も難易度はそれほど高くありませんが、科目選択制もあって、意外な高得点を求められることに留意する必要があるといえます。どの学部のどの科目も得点率が5割を切ってしまうと合格は困難です。 また、AO入試では小論文型、教科試験の1科目選択型、2科目選択型の3パターンがあります。合格しても入学を義務づける訳ではないため早期に合格を確保しておき、第一志望校に挑戦するという形が可能です。AO入試は医学部以外の全学部で実施され、志望理由書と面接が課されるが1科目や2科目秀でていて現役専願であればぜひ挑戦したいところです。AO入試は簿記・会計と情報の利用も可能ですが、数学との同時選択が出来ません。また、AO入試は現代社会と政治・経済の併用が可能です。
一般入試科目
編集英語
英語は高校基礎レベルの難易度で、他の科目よりも明らかに取り組みやすいです。長文読解1問が必須問題で、文法・会話表現3題から2題を選択します。長文読解では熟語の知識が問われるので熟語の勉強は必ずしておきましょう。2016年度入試では必須となります。
理系数学
理工学部と薬学部は数学ⅠA・Ⅱ。医学部は数学ⅠA・ⅡBが出題範囲です。教科書の章末問題レベルです。医学部受験生で数学を選択する者は高得点が求められるため「白チャート(数研出版)」や過去問でしっかりと対策をしておきたいものです。
文系数学
数学ⅠAのみの出題です。方程式、二次関数、図形と計量、場合の数と確率、三角比などから出題されます。どの問題も教科書の例題レベルで構成されており、誘導問題となっています。教科書を中心に学習すれば高得点を期待できます。AO入試ではⅠのみの出題です。
国語
現代文のみの出題で4題から3題選択します。記述式ですが、ほとんどが選択肢の問題です。平易な問題が多いので高得点の確保が可能です。漢字の読み書きはどの問題を選択しても出るので怠ってはいけません。
社会
世界史・日本史・地理は教科書をしっかり勉強すれば満点が十分に狙えます。現代社会・政治経済では教科書に載っていないような特殊な問題も出題されますが、受験生のレベルを考えると正解できる者も少ないです。そのため、公民受験の場合は基礎的な問題は落とさないようにしましょう。
理科
医学部も含め、物理・化学・生物すべてが受験基礎レベルの問題が中心となっています。医学部受験生で理科を選択する者は高得点が取れるよう、教科書を使ってしっかり勉強しておきましょう。
AO入試科目
編集小論文
1000字の課題文を読んだあとに要旨100字、論文400字を書くパターンです。
情報
AO入試では情報の選択が可能です。普通教科情報の範囲からの出題ですが、高得点を目指す場合は商業科の情報処理の教科書を持っていた方が良いです。コンピューターの知識を問う問題が多いので教科書とExcelの参考書(学校で使っていたのがあればそれでよいです)の双方を活用して勉強したいところです。なお、AO入試の情報で高得点が取れるようになるとセンター試験の情報関係基礎を7割~8割程度取れるようになるので情報関係基礎の利用に特に履修制限がない大学を志願する場合又は履修制限・学科制限に適合し、情報関係基礎が選択可能な場合は模擬試験(数学②別冊子の模擬試験はありません)として受験しても良いかもしれません。
簿記