本項は、明治学院大学の入学試験対策に関する事項です。

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明治学院大学は、東京都港区にある文系学部からなる私立大学です。ヘボン式ローマ字の考案者として知られる宣教師ジェームス・カーティス・ヘボンが1863年に開設した英学塾を源流としている大学です。なお、明治大学とは全く関係がありません。入試の特徴としては、英語が他の科目に比べ難しいことです。英語が苦手な者は、他の科目(国語、地歴公民、数学など)でしっかりと得点しなければなりません。

科目別対策 編集

英語
試験時間は70分。例年、全学部統一入試、学部別入試すべて大問4題で共通しています。〔1〕長文を読ませ、5つの設問に対して英文の内容に一致するものを、4つの英文選択肢からひとつずつ選ばせる問題。〔2〕対話文を読ませ、5つの設問に対して英文の内容に一致するものを、4つの英文選択肢からひとつずつ選ばせる問題。〔3〕長文を読ませ、その内容を200字以内の日本語で要約させる問題。〔4〕英文でテーマを与え、そのテーマについて100~150語程度の英文エッセイを書かせる問題となっています。

〔3〕の要約問題と〔4〕の自由英作文はかなり難易度も高いので、受験生の間で差が出ます。英語が得意な受験生はここで周囲に差をつけましょう。一方苦手な受験生は、部分点を取りに行き、他の科目でカバーするのが重要です。

自由英作文に関しては、エッセイといわれていますので、それらしい文体で書くことが望ましいと思われます。パラグラフ(序論、本論、結論)で書くようにしましょう。本論のところは、Firstly, Secondly…のように順序だてて書きましょう。わかりやすい英文で書くことが重要です。難しい表現は出来るだけ避けるようにしましょう。対策としては、熟語集や会話表現集を用いて役立ちそうな例文を探しまず暗記、そして練習として実際に文章にすることをおすすめします。

国語
試験時間は60分で、大問2題(現代文1題・古文1題)と、漢字の読み書きが10問独立した問題として出題されるという形式で、難易度は私立大学の国語(現代文・古文)としては標準的なレベルです。

現代文は、近年、比較的読みやすい随筆文の出題が目立ちます。出題形式は記号式と記述式ですが、記述量も多くて20字程度です。なので国語が苦手な受験生もかなりの点数がとれると思われます。漢字は書きとり8問、読み2問の構成。過去問を使い回した問題も見られるため、過去問対策はしっかりやっておきましょう。古文は標準レベルで、単語の意味や解釈、文法問題、最近では和歌の解釈も出題されています。日頃の実力がそのまま反映される問題といえるでしょう。

日本史
大問数は3題で試験時間は60分です。大問1と2は正誤と空欄補充の選択式問題で標準レベルです。大問3は記述式で、比較的難度が高く、そこそこひねくれた、出題範囲が極めて狭くヤマのかけにくい問題が目立ちますので、全時代・全分野の学習を偏ることなくやっておきたいものです。また、『盧舎那仏』や『斎藤実と高橋是清の役職名』、『恭仁京のあった都道府県名』など、「こんな用語まで書かせるのでしょうか?」と言いたくなるほどの問題がどの日程においても多いため、満点を狙うのではなく、教科書レベルの問題を確実に解答することを心掛けたいものです。記述対策で使用する問題集は1冊に留めて、何週も反復して完璧にしておきましょう。

世界史
大問数は4題で試験時間は60分です。標準レベルです。記述式が基本で穴埋めとそれに関連する問題の量が圧倒的に多いです。確実な知識が求められているということでしょう。また、問題文に特徴があり、ある有名な人物の演説を出典にしたりすることがあります。さらに細かい知識を問う問題が出題されることもあり、例えば2009年度ではカンボジアの「真臘」を平気で漢字で書かせたり、受験生が手薄になる東南アジアの問題をやたらに多く出題したりします。この辺の対策も必要になります。しかし、基本問題が大半ですのでこのあたりの問題を確実に点数を取れることが第一の重要です。最近では、受験生が手薄になりがちな近代史の出題は、もはや必須です。

その他 編集

明治学院大学は過去に出題した問題を出題するという特徴がありますので、できれば3年分以上の過去問をやっておきたいものです。