有機化学/ケトン
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ケトンの定義と命名法
編集ケトンはケトン基-CO-を持つ化合物である。国際名はアルカンの語尾neをnoneに変えるが、あまり使われない。
- CH3COCH3 2-プロパノン→アセトン
- CH3CH2COCH3 2-ブタノン→エチルメチルケトン
ケトンの生成
編集第二級アルコールを酸化すると、ヒドロキシル基が2個のアルコールができる。
- R-CH(OH)-R + (O) → R-C(OH)2-R
ただし、ひとつのC元素にヒドロキシ基が2個付くと、すぐに脱水反応を起こす。 よってこの物質は一瞬存在しただけですぐに別の物質に変わる。
R R | | R-C-OH ---> R-C=O | -H2O OH
このときこの>C=Oの部分をケトン基といい、簡単に>COと書く。
カルボニル基
編集>C=Oは実は一般的にはカルボニル基といわれる。ただし、厳密にはカルボニル基=ケトン基ではない。 なぜなら、>C=Oをもつ基は他に、アルデヒド基-CHO、カルボキシル基-COOHがあるからである。 カルボニル基はこれらの総称として存在する。ケトン基は、カルボニル基のうち>COの価標の両側に炭化水素基が付いたものであり、カルボニル基の一種である。