本項は、東京農工大学の入学試験対策に関する事項である。

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東京農工大学(以下、農工大)は東京都府中市に本部を置く国立大学である。農学部は府中市に、工学部は小金井市にそれぞれキャンパスがある。農学部は、東大を除けば都内唯一の国立大学の農学部である。センター試験の割合が大きいため、センター試験対策は十分に行うこと。農学部で80%、工学部で75%を目標としてほしい。

科目別対策(前期日程)

全学部学科、2次試験の科目は英語・数学・理科2科目の計4科目である。

数学
前期日程においては全学部学科必須である。試験時間120分で、大問数は例年4問である。特別な発想を必要としない問題が多いが計算力を試す問題も見られる。チャート式・基礎からの(青チャート)をマスターするレベルの学力があれば十分合格圏内と言えるだろう。微積分、複素数平面、空間ベクトルの分野が頻出で単独あるいは融合問題の中で必ず出題されているため、十分な対策を心がけたい。2次試験が4科目になった2016年から問題が難化していることに注意が必要である。

英語
試験時間は60分、大問数は例年3問である。文章の難易度はそれほどでもないが、内容説明(○○文字以内で説明せよ、といった類のもの)や英作文が出題されるため、苦手な受験生は十分な練習を積むべきである。英作文は会話文中の空所を埋めさせるものや自由英作文などが出されている。 平成22年度入試より、農学部の後期日程試験は英語のみとなった。

理科
前期は農学部と工学部生命工学科は「物理」、「化学」、「生物」からの2科目選択。工学部応用分子化学科、有機材料化学科、化学システム工学科は「物理」、「化学」の2科目指定、工学部機械システム工学科、物理システム工学科、電気電子工学科、情報工学科は「物理」必須と「化学」と「生物」から1科目選択の計2科目である。難易度は標準的であり、特別な対策は必要ないといえる。高等学校で配られるリードαなどの問題集を終わらせた後、志望学科のレベルに応じて演習を積めば十分であろう。

  • 物理

  複雑な設定の問題が出されることはなく、典型問題がよく見られる。「良問の風」・「基礎問題精講」等の標準問題集を仕上げれば合格へ容易に届くだろう。

  • 化学

  他の大学の入試問題と比較して、問題文が長いことが挙げられる。また総合力を試しているためか、理論無機有機を越えて様々な分野の融合問題が多い。しかしながら問題を注意深く読めば一般的な高校の定期テストレベルの非常に容易な問題も存在しているので、そのような問題を落とすようなことはあってはならない。記述問題(どのような現象が観察されるか、など)もよく見られるので教科書などを用いて対策をしたい。割合としては理論分野が半数を超えているので特に理論分野は鍛えておきたい。

  • 生物

その他

前期日程において、センター試験の配点は900点であり(工学部後期は650点に圧縮)、個別学力検査の配点は工学部前期日程で550点、工学部後期日程で650点、農学部前期日程で700点、農学部後期日程で400点である。このため、農学部の獣医学科や応用生物科学科を目指す受験生は、センター試験で十分な点を取っておくべきだろう。