本項は、武蔵大学の入学試験対策に関する事項である。

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武蔵大学は、東京都練馬区に本部を置く私立大学である。東武鉄道や南海鉄道など多くの鉄道敷設や再建事業に携わり、根津財閥の創設者として知られる初代根津嘉一郎が1922年に我が国初の旧制七年制として設立した旧制武蔵高等学校を前身としている。なお、名前が類似している武蔵野大学とは全く関係がない。

入学試験問題の全体的な特徴としては、どの科目も標準的な難易度で難問・奇問類が出題されることはほとんどないが、例年合格最低点や受験倍率が非常に高いのでケアレスミスをしないよう十分な注意が必要である。

科目別対策

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英語
試験時間は60分。〔Ⅰ〕~〔Ⅴ〕の5問構成となっている。出題形式は、〔Ⅰ〕穴埋め問題、〔Ⅱ〕英文完成問題、〔Ⅲ〕比較的短い英文の読解問題、さらに長文読解問題(〔Ⅳ〕と〔Ⅴ〕)となっており、これを60分で解答することになる。全体として問題数を多くせず、解答に時間の余裕が持てるように配慮されているので、試験の際には落ち着いてじっくりと問題に取り組みたい。

武蔵の英語対策は、高校の教科書の予習・復習をするなかで、あるいは定期試験を準備するなかで基礎力を養うことが重要。その際、重要な表現や文法事項は、例文を利用して覚えることをお勧めしたい。その上で英語力をより確かなものにするために、定評のある英文読解と英文法の問題集をそれぞれ1冊でいいので徹底的に反復練習すること。そうすれば武蔵のどんな英語の問題にも対応できるはず。ただ〔Ⅲ〕の、より実践的な内容の英文理解力を確認する問題については、上記のようなさまざまな場面の多様な英文にあらかじめ慣れておく必要がある。また、長文読解問題への対応としては、話の全体的な流れを理解し、たとえ意味のわからない単語が出てきても文脈から推測できる力を身につけてほしい。

国語
試験時間は60分(日本・東アジア文化学科の個別学部日程は80分)。現代文〔一〕は抽象度の高い論説型の文章、〔二〕は教養や文化の香りにあふれたエッセイ。〔三〕古文の三題構成となっている。

最も確実な対策方法は読書である。緻密に組み立てられた論説、格調高いエッセイや小説などを普段から読む。古文にしても同様。こうした読書体験を日常的に行うこと。全体を大づかみにして読み解く力はもちろん、細部にこだわって読み解く力、たとえば、このことばはこの文脈でどのような意味で用いられているか、この一例を挙げて筆者が強調したいことは何か、この一言から主人公の心情はどうくみとれるか、こうした力は読書体験のなかから自然に身につくものである。漢字の力も読書から養われる。日本語では古来、重要語の多くが漢字で 書かれている。漢字を正確に読めるか? 書けるか? わからなければ辞書を引く。 これを日常の習慣にすること。漢字に精通することによって総合的な国語力も高められる。

日本史
試験時間は60分。教科書に記述されている基本的な事項について的確に理解しているか、歴史の大きな流れをおさえているかを問うことを中心に出題される。高校で使用されている「日本史B」の教科書を広く参照した上で問題を作成され、必要以上に細かい知識がなくても解答できるようになっている。教科書を基本にしっかりと勉強していれば、合格点が取れるような問題になっている。ただし多くの教科書を参照して問題を作成されているので、自分の使っている教科書には載っていなくても、他の教科書に記されている事柄について出題されることもあるので、用語集・参考書などで補って勉強することが必要である。