演習2.
とするとき を求めよ.
(解答例)
.
定理5.
について次の命題が成り立つ.
であれば
証明
とすると が単射でない場合 である が存在することは必要であるが,同時に
となる が存在する可能性がある.よって .
(証明終)
定理6.
について次の命題が成り立つ.
であれば かつ .
証明
定義より任意の に対して,ある で となるものが存在する.
このとき または であるから または .
すなわち, ならば または .よって .…①
逆は,明らかに だから [2].…②
①②より
さらに であるから [3][4].
(証明終)
定理7.
について次の命題が成り立つ.
であれば .
証明
定義より任意の について すなわち または となる.
したがって または であり,ゆえに .
逆はあきらかに であるから [5].
(証明終)
定理8.
について次の命題が成り立つ.
であれば .
証明
のとき[6]
かつ .
ゆえに かつ .
ゆえに .
ゆえに .
すなわち ならば だから .
逆については, かつ ,よって より [7].
(証明終)
定理9.
について次の命題が成り立つ.
であれば .
証明
(証明終)
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逆像 は写像ではない.さらにこの定義を「 は, かつ を満たす」と解釈する.
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かつ ならば .
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かつ ,従って かつ .
これに 「 かつ ならば 」を適用すれば,
が誘導される.
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一方「 」とはいえない.例えば が単射でなく、 で かつ同じ で
の場合、 より .それと同時に より でもある.すなわち、
. つまり が単射でないので、 であっても である限り .
一つの に対して は必ず一つの値に定まるが、逆に一つの を決めるとその に対して を満たす が複数存在する可能性があるという、そもそもの写像の定義に、この式が等号ではないことの理由の本質があり、これは定理5も同様である.実際 演習2の にて のとき、 .
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さて,いきなり冒頭からこう書き下してしまってよいのだろうか?そもそも定理6 の後半部分は等号ではなかったというのに、 である保証はあるのだろうか?これは「逆像 は実は写像ではない」という点に注意して以下のように説明できる.
定義18 の註の定義を仮定すると, および は以下の4式をすべて満たす,すなわち
…①,
…②,
…③,
…④.
特に②④より,
…②’,
…④’.
今, であるとき ,したがって ②’が真となるためには が成立する必要がある.また同様に より ④’が真となるためには が成立する必要がある.
以上より ならば .→すごくおかしい…検討が必要、ここでストップ
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