「高等学校 地理探究/ラテンアメリカ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
タグ: 差し戻し済み
3 行
 
参照:[[中学校社会 地理/南アメリカ州]]
 
== ブラジル ==
 
=== 経済発展するブラジル ===
 
==== ブラジルの奇跡 ====
 工業化される以前のブラジルは、単一作物による農業国でした。輸出の約7割がコーヒーでした。現在も世界最大のコーヒー輸出国ですが、ブラジルの全輸出量のうちコーヒーは3%程度に過ぎません。
 
 ブラジルは1960年代末から1970年代初めにかけて、年率10%以上の経済成長を遂げました。これは'''ブラジルの奇跡'''と呼ばれました。外国資本の援助と'''輸入代替工業化政策'''を取って、工業を近代化したからこそ実現出来ました。ブラジルは、安価な労働力を利用して産業構造を変え、重化学工業を発展させました。その結果、それまで多くの重化学工業製品を輸入していたブラジルは、自国で製造を開始しました。
 
==== 南アメリカの経済大国 ====
[[ファイル:Flag of Mercosur.svg|サムネイル|85x85ピクセル|ロゴ]]
[[ファイル:Logo BRICS Vertical.png|サムネイル|82x82ピクセル|ロゴ]]
 ブラジルの経済は急成長しました。しかし、物価が年間25〜30%上昇し、累積債務問題、金融危機もあったため、不況も経験しました。その都度、政府は輸入を自由化し、国有企業を売却しました。これによって物価の上昇が止まり、経済が再び成長するようになりました。また、1995年には'''MERCOSUR'''(南米南部共同市場)が設立され、ラテンアメリカの経済が立ち直れるようになりました。その後も経済成長に大きく貢献しています。MERCOSUR(南米南部共同市場)は、経済を改善するための地域経済統合です。アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル、ベネズエラ、ボリビアが加盟しています。ブラジルはMERCOSURで重要な役割を果たす一方、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国とともに'''BRICs'''に加盟し、世界経済への影響力を強めています。
 
== ラテンアメリカの農業 ==