「高校化学 金属と合金」の版間の差分

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ニクロム合金について、一般に合金は電気抵抗が大きい事を説明。
なお、高炉の内側には、耐火性のレンガが内貼り(うちばり)してある。
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Gichtgas :高炉ガス<br>
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なお、高炉の内側には、耐火性のレンガが内貼り(うちばり)してある。このレンガによって、高炉は、溶けた熱の高温に耐えられるようになっている。
 
石灰石は、鉱石中のケイ酸塩と反応し'''スラグ''' CaSiO<sub>3</sub> を形成し、スラグは比重が銑鉄より軽いため、スラグは銑鉄に浮かぶので、これを溶鉱炉から分離する。スラグはセメントの原料になるので、スラグは廃棄せず分離して回収する。
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また、炭素や石灰石などの添加は、融点を下げる役割も有る。凝固点降下と同じ原理である。一般に混合物は融点が下がる。
 
銑鉄は還元に用いた炭素Cを多く含み、炭素を質量比4%以上ほど含んでいる鉄である。このように鉄中の炭素が多いと、粘りが無くなり、衝撃などに対して脆く(もろく)、硬いが割れやすくなる。
このような鉄は、割れやすいが混合物のため融点が低く、また流動性も良いため鋳造(ちゅうぞう)に用いられる。そのため、このように炭素含有量の多い鉄は 鋳鉄(ちゅうてつ) と呼ばれる。
 
しかし鋳鉄は割れやすいため、鋳造以外の他の用途建築材などには不便である。
丈夫な鉄を得るには銑鉄の炭素量を適量に減らす必要があり、転炉で酸素を加えて燃焼させて取り除く。転炉には、酸素吹き込み転炉などを用いる。この酸素吹き込みの酸化熱が、鉄を溶かし続ける熱源に使える。