「中学校理科 第1分野/物質のすがた」の版間の差分

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高等学校化学Ⅱ/機能性高分子 2016年1月5日 (火) 00:17‎ より、生分解性樹脂について。
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ガラス製のコップについては、「ガラス」が物質の名前である。
 
ガラス、鉄(てつ)、銅(どう)、アルミニウム、紙、水、油、食塩などが物質である。
 
「物質」と言った場合は、その形や大きさや用途は考えていない。
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木材や砂糖などは燃えると二酸化炭素を発生する。木材は炭素を含み、木材も炭素を含む。このように炭素を含み、天然に存在する物質を'''有機物'''(ゆうきぶつ、organic compound)という。
 
* 有機物の例
:砂糖、紙、木、プラスチック
 
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いっぽう、ガラスや食塩などのように炭素を含まない物質や、燃えても二酸化炭素をふくむ物質を出さない物質を無機物(むきぶつ inorganic compound)という。
* 無機物の例
:鉄(スチールウール)、水、ガラス、食塩、アルミウム、(二酸化炭素)
 
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この節では、固体の金属の性質を考える。
 
* 金属は、電気を通しやすい。
* 金属は熱を伝えやすい。
* 表面にかがやきがある。金属光沢(きんぞく こうたく)がある。
* 金属は、力を加えると、のばせたり、広げられたりする。なお、のばせる性質を延性(えんせい)という。たたくと広がる性質を展性(てんせい)という。
 
金属は、すべて無機物である。
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金属では、電気と熱を伝えやすい。このことから、「金属中で熱を伝えている物質は電気ではないのか?」という疑問が浮かんでくるかもしれない。じっさいに、金属中では電気が熱を伝えていることが、さまざまな実験により確かめられている。
 
* 磁石につくかどうかは、金属の性質ではない。銅は磁石につかないしアルミニウムも磁石につかないが、鉄は磁石につく。鉄も銅もアルミニウムも金属である。
 
 
: ※範囲外  なお、スチール缶やスチールウールなどの「スチール」(steel)とは、鋼(はがね)のことである。鋼(はがね)とは、鉄と炭素の合金のこと。スチールの成分は、鉄がほとんどで、ほんの少し、炭素が混ざっている。製鉄(せいてつ)のさい、鉄に炭素がまざって造られると、硬い(かたい)鋼になる。
 
: ※範囲外  「ステンレス鋼」(ステンレスこう、stainless steel)とは、鉄を主成分に、クロムなどが10%ほどの多い割合で加わった合金。このため、ステンレス鋼は磁石につかないのが、普通である。
 
 
 
===物質の密度===
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<!--*注意(発展)
上の例では物質からの光は物質からの反射によるものと述べたが、物質自体もそれが持つ熱によってある波長の光を放射していることに注意が必要である。ただし、その波長は通常は[[w:赤外線]]に属するものであり、人間の目で見ることはできない。[[w:赤外線]]、[[w:黒体輻射]]を参照。-->
 
== 発展 ==
=== 材料 ===
==== 生分解性樹脂 ====
プラスチックは、くさりにくい種類のものが多い。なので、農業用のフィルムなど、自然界でつかうプラスチックでは、やぶれたりして散らばったりすると、ちらばった破片などが、自然界で、くさらずにのこり続けてしまうので、ゴミとして、のこり続けてしまう、という問題があった。
 
そこで、自然界で分解されやすい、'''生分解性樹脂'''(せいぶんかいせい じゅし、biodegradable polymer)が、開発された。
 
なお、生分解性樹脂などが、自然界で分解されることを'''生分解'''という。
 
生分解性樹脂の成分は、種類にもよるが、おもに、タンパク質の生分解樹脂もあれば、あるいは、乳酸(にゅうさん)をもとに得られるポリ乳酸や、あるいはグリコール酸をもとにポリグリコール酸のものや、あるいはデンプンやセルロース、キトサンなどからつくられるものがある。微生物などの作用によって、これらの生分解性樹脂は、しぜんに分解される。
 
:[[File:PLA from lactic acid & lactide.png|300px|thumb|ポリ乳酸の合成]]
 
外科手術用の縫合糸に、抜糸の必要がないため、ポリ乳酸やポリグリコール酸の糸が使われている(※ 高校理科の啓林館、東京書籍の検定教科書に記述あり)。
 
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[[Category:中学校教育|りか1]]