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これらの救済措置の結果、合格となれば進級できますが、不合格のままの科目を残している場合は進級ができず、留年となります。このあたりの規定は学校ごとに大きく異なりますので、詳しくは学校の先生の指示に従ってください。
 
また、高校では他校への編入は極めてハードルが高いです。遠隔地への転居などの場合でも現地の学校に自動的に入学することはできず、編入試験が課されます。どうしても学校になじめず転学を希望するしたいという場合当然ありえますがその場合は最も現実的な選択肢は通信制高校や夜間高校など転学せざるを得ないということにな場合もあます。
 
== 科目の選択 ==
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** 理科:化学基礎・物理基礎・生物基礎・地学基礎、物理・生物・化学・地学
** 芸術科目:音楽、美術、書道、工芸
 
なお中学にあった技術・家庭科の「技術」分野は、高校では技術分野が消えて家庭分野のみの家庭科になっています。普通科高校では、職業教育はありません。
 
なお、高校の検定教科書の購入は、たとえ高校を卒業しても、全科目とも学校教科書の販売を扱っている取次店(とりつぎてん)で買えます。
:(※ 検定教科書の購入方法については『[[小学校・中学校・高等学校の学習/検定教科書の購入方法]]』に解説がある。)
自分が何歳になっても取次店で高校教科書を買えますので、高校生は単に検定教科書を入手したいだけなら、わざわざ、その選択科目を履修する必要はありません。
 
=== 芸術科目 ===
普通科高校での芸術科目は、音楽・美術・書道・工芸の中からどれか一つを選ぶ選択制になっています。1年生でどれか1つを選択必修、他学年では開講しない、という学校が多いかと思います。芸術科目は、自分の興味ある科目を選べばよいです。好きな芸術系の進路を希望する場合はそ表現の科目にしておくを選ぶのが無難ですが、生徒でしょう。もし音楽対象とする芸術科目だけ履修したら、授業ではどのみち不足ですのまったく美術や書道を練習きません。同様に外部もし美術を履修したら、授業はまったく音楽や書道を練う必要がありできせん
 
好きでもないことを、1年間も毎週2時間ほど練習するのは苦行ですので、芸術科目の選択は、自分の好きな芸術表現の科目を選ぶべきです。それに、仮に興味外の芸術科目を履修しても(たとえば音楽好きの人が美術を履修しても)、そのことはまったく大学受験でも世間でも評価されませんし、それどころか、その科目が好きな人からは「冷やかし」と解釈されて、その科目が好きな人からは嫌われる可能性もありえます。「嫌なら来るな、あっち行け」って事です。
 
なお、現在の中学3年までの芸術科目が、90年代までは高校1年や2年で習っていた内容です。現在の高校1年の芸術科目では、「脱・ゆとり教育」などの影響もあり、90年代の高校芸術科目よりも細かく、専門性のやや高まった事を習ってますので、そういう点からも、興味の無い芸術科目は、履修しないのが無難です。
 
なので、もし80年代や90年代の高校教育を受けた保護者が、「高1レベルの芸術科目は、好きでない科目こそ、高校芸術で履修すべきだ」とか言ってきたとしても、それは90年代までのカリキュラムを想定しており、現在では中学3年までに終えてる内容なので、保護者を鵜呑みにしてはいけません。
 
さて、もし美大・音大または芸術系専門学校などの芸術系の進路を希望する場合は、その分野の科目を履修しておくのが無難ですが、全生徒を対象とする芸術科目だけではどのみち大幅に不足ですので、外部の芸術系進路用の予備校などで習う必要があります。
 
 
 
=== 文系・理系 ===
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少数例ですが学校によってはコースが分かれずに、文系志望の生徒にも数学IIIなどの理系科目を教える文理両立の高校の場合もあります。たとえ文理両立の高校でも、3年生では選択科目が増えてきます。高校普通科の全科目を履修するのは、たとえ文理両立の高校でも、授業時間の制限のため、不可能です。
 
また、「国際科」・「理数科」などの普通科以外の進学系の学科では、そもそも入学当初から文理選択がなくて、その学科の類型のカリキュラムとなることが普通です。たとえば理数科では、そもそも全生徒が理系のカリキュラムになり、文系特化のカリキュラムは選べません。
 
推薦入試で大学に入学するなら文理選択は関係ないかというと、そんなことはありません。私立大学の推薦受験では、受験生に特定の科目の履修を条件づける場合があります。たとえば、私立の理系学部を推薦受験する場合は、条件として数学III、および進学先学科に応じた新課程「物理」(旧課程「物理II」相当)・新課程「生物」・新課程「化学」などの科目の履修を条件づける場合もあります。なぜ科目制限するかというと、科目制限しないと文系科目だけで好成績を取って、理系科目が出来ないのに推薦入学してしまう受験生が出現してしまうからです。注意しましょう。
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推薦入試やAO入試を行っている大学では部活などの実績が考慮される場合がありますが、基本的に、多くの高校生は一般入試で大学進学することになります。それを踏まえたうえで、特別活動に力を入れるも入れないも、個人の自由です。大学入試のために学業に専念したいという考え方もあり得ますし、そんなことではつまらないので進路には関係ないけれど打ち込めるものを探すという考え方もあり得ます。
 
* 部活での文書管理などのノウハウについては、こちらを参考にしてください。 リンク:[[高等学校部活動]]
 
== 普通科高校と実業高校 ==
普通科高校は大学進学を目指す生徒に特化したカリキュラム、実業高校は高卒での就職を目指す生徒に特化したカリキュラムが組まれています。また、実業高校が持つ企業とのパイプも普通科高校は持っていません。したがって、高卒で就職する場合は、実業高校卒の方が有利です。家庭の経済事情で、大学への進学が難しい家庭はこの事に注意してください。逆にいっぽう大学進学は、工業高校や商業高校などの実業高校の卒業生でも、法的には問題なく大学受験が可能です。ですが、現実的には大学受験は普通科高校生の方が有利です。特に職業高校への進学にこだわりが無ければ、将来的に大学進学したいなら、普通科高校を卒業したほうが大学進学しやすいでしょう。
 
職業高校というと「落ちこぼれの不良が集まる底辺校」という感じのイメージを持っている人がいるかもしれませんが、それは過去のことです。いまどきの実業高校では、就職活動の面接に臨むことができ、その後即戦力として就職できる生徒を育てるため、生徒指導はきちんと行われている学校が多数派です。また、実習や資格取得のための検定が多くあるため、そのための勉強の忙しさは下手な普通科高校には劣りません。