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教養科目と専門科目、教職科目と教員免許など
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大学ごとに、これら履修登録の方法は違うので、大学に確認してください。
 
 
==== 必修科目と選択科目 ====
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また、選択科目も、その中から幾つか科目を選んで履修しなければなりません。べつに、その学年で履修できる選択科目を全部選んでもかまわないのですが、おそらく、数が大過ぎたりして、受講しきれません。
 
 
必修科目の単位数は、大学ごとによって違うが、たいてい、1科目あたり授業1時限ぶんを半年で2単位である。その科目が半年でなく通年(1年間)なら、4単位である。つまり、1科目あたり授業1時限ぶんを通年なら、4単位なのが、普通であろう。
 
もっとも、必修科目の単位数の計算をしなくても、その学科の「必修」として指定された科目を履修していけばよいだけなので、あまり深入りする必要は無い。
 
==== 教養科目と専門科目 ====
まず、大学での授業の科目には、その学科の専門科目(たとえば経済学部の経済学科なら「ミクロ経済学」「マクロ経済学」など)と、その他に教養科目(きょうよう かもく)がある。教養科目のことを一般教養科目(いっぱんきょうよう かもく)ともいう。
 
教養科目とは、高校の科目に例えれば、高校の5教科(国語、数学、理科、社会、英語)に対応する。
 
なお、教職科目(きょうしょく かもく)とは、異なるので、混同しないように。教職科目は、学校の先生になるために必要な科目、教員免許
 
===== 教養科目 =====
大学の教養科目は、主に人文科学(じんぶんかがく)・社会科学・自然科学の3分野からなる。これらの他に、体育などがある。
 
:大学の教養科目の人文科学は、主に、文学、哲学、英語、第二外国語、歴史学、心理学、などからなる。
:社会科学は、主に、経済学、法律学、からなる。
:自然科学は、主に、数学、物理学、化学、生物学、からなる。
:このほか、体育などがある。
 
また、1年生のときの英語科目は、どこの大学でも、普通は必修科目なので、教養科目とは別に、英語や第二外国語(ドイツ語、フランス語など)をまとめて「外国語科目」などとして独立した科目群にしてる場合もある。
 
英文科以外では、英語科目は、専門科目ではないだろう。しかし、それでも英語科目が、必修科目である場合が多い。このように、専門科目でないからといって、選択科目とは限らず、必修科目の場合もある。
 
教養科目の授業内容は、同じ大学の同じ学部内なら、どの学科でも、ほぼ共通の内容である。
 
だが、必ずしも、他の学科の学生と、同じ場所で、同時間に授業を受けるとは、限らない。
 
例えば、理工学部の場合、機械工学科と電気工学科と土木工学科では、たとえ教養科目の数学の授業内容がほぼ同じでも、授業は別々の教室で受け、それぞれの学科ごとの授業を受けるだろう。
 
:(※ 当記事のこの部分の執筆をした編集者が、理工学部しか体験してないので、理工学部を例に書いてます。文系学部での例など、他学部での例をお知りのかたは、ぜひ、執筆にご協力ください。 )
 
たとえば理工学部にとっての1年生での数学(微分積分などを習う)や同じく1年生での物理、化学のように、学部の専門に近い内容の教養科目については、学科ごとに別々の教室で授業が行われるだろう。
 
何故なら、教室に入り切れる生徒の定員があるので、もし他学科の学生も同時に同場所で受講すると、教室が定員オーバーしてしまう。なので、学部専門に近い科目は、学科ごとに授業を別々に行ってる場合が多い。
 
 
また、教養科目のうち、「理工学部は、自然科学の科目を、卒業までに○○単位以上を取得すること」などのように、学科に近い分野の最低取得単位数が規定されている場合が普通である。この最低取得単位数(「理工学部は、自然科学の科目を、卒業までに○○単位以上を取得すること」など)を満たさないと、卒業できない。
 
一方、理工学部での法律学や歴史学などのように、学部の専門から遠い科目では、学科ごとの区別をしない場合もあるが、しかし、教室の定員の問題もあるので、各学科ごとに授業時間をずらすなどしており、実質的には学科ごとに教室が違ってるという場合もある。
 
なお、自分の学科(「学部」ではなく「学科」)と同じ内容の教養科目は、履修できない場合があるか、もしくは他学科の受ける授業とは授業内容が違う場合がある。
 
たとえば数学科なら、教養科目の数学では、数学科独自の、より高度で専門的な内容を受講する場合がある。
 
 
===== 専門科目 =====
卒業までに必要な専門科目の単位数は、大学によって少しは違うが、たいてい、卒業までに60単位くらいである。
 
専門科目には必修科目もあれば、選択科目もある。
 
 
他学科の専門科目は、原則的に、履修できない。特別な要望を学校側に出せば、他学科の科目でも履修が可能な場合もあるが、卒業要件での専門科目の単位数には換算されない場合もありうるので、もし他学科の専門科目を履修する場合、事前に確認しておくこと。
 
 
==== 卒業要件と単位数 ====
===== 卒業要件 =====
どの大学の卒業要件でも、教養科目と専門科目ごとに、それぞれ卒業要件の取得単位数が定められてる。
 
たとえば、「教養課程の取得単位数は50単位以上であること。専門科目の取得単位数は50単位以上であること。」などのように。これは卒業条件のひとつにすぎず、卒業要件には、さらに「学科の必修科目をすべて単位取得すること」などの追加条件が要求される。
 
四年生大学では、取得単位数は卒業までに合計で、およそ100単位〜120単位が必要となるだろう。
 
なお、教職(きょうしょく)課程は、卒業要件には含まれないのが、ほとんどの大学で一般的である。(ただし、教育学部などは例外。)
 
===== 科目あたりの単位数 =====
大学ごとによって違うが、たいてい、1科目あたり授業1時限ぶんを半年の期間の授業なら、単位数は2単位である。その科目が半年でなく通年(1年間)なら、4単位である。つまり、1科目あたり授業1時限ぶんを通年なら、4単位なのが、普通であろう。
 
教養課程でも専門課程でも教職課程でも、たいてい、1科目あたり授業1時限ぶんが半年なら、単位数は2単位である。
 
 
* 教養課程
教養科目の単位数は、
 
教養科目の履修する科目の数は、単位数が卒業までに合計で、50〜60単位くらいを指定されてるのが普通である。
 
1科目あたり通年で4単位なので、もし教養科目の60単位取得が卒業要件のひとつなら、60÷4=15で、15科目ぐらいを履修する事になる。
 
 
教養科目の取得単位数を、最低基準の例えば60単位を越えて80単位(つまり20単位越え)や90単位とかまで単位取得しても構わないが、卒業要件の専門科目数には換算されない。
 
 
* 専門科目
専門科目は、もし卒業までに60単位取得が要件になってれば、科目数は、60÷4=15、つまり、およそ1年あたり通年15科目を履修する事になる。
 
 
==== 教職科目 ====
「教職科目」とは、中学校・高校の、学校の「先生」(教員、講師など)になるために必要な科目である。
 
なお、小学校の教員になるには、一般に、まず条件のひとつとして、教育学部の小学校教員を養成する課程に進学して卒業する必要がある。
 
なお、教員免許を取得しても、それだけでは、けっして就職先の学校(つまり勤務先予定の中学または高校)が決まったわけではなく、さらに教員採用試験などに合格する必要がある。教員免許は、単に、学校教員を仕事にしてもいいという免許を取得しただけである。
 
たとえるなら、自動車の運転免許を取得したからといって、運送会社に就職できるとは限らないのと同様である。
 
また、教職科目は、卒業要件の単位数に換算されない。なので、教員になるつもりがないなら、教職課程を履修しなくても構わない。
 
教職科目の履修の方法も、教養科目や専門科目の履修と同様であり、学期始めの履修登録期間に、履修したい教職課程の履修登録をする必要がある。
 
なお、学校を卒業してからでも、卒業した大学の授業を履修できるのが一般なので(学費は必要だが)、そのときに教職課程も履修できる。
 
さて、教職科目には、児童心理学や教育基本法の勉強のような、教育に特価した科目もある。
 
一般の大学では、たとえば理工学部の教職課程なら、数学の教員免許や、あるいは工業高校の工業科目の教員免許などが取れるだろう。
:(※ 当記事のこの部分の執筆をした編集者が、理工学部しか体験してないので、理工学部を例に書いてます。文系学部での例など、他学部での例をお知りのかたは、ぜひ、執筆にご協力ください。 )
 
学科ごとに、取れる教員免許の科目は異なる。たとえば理工学部の数学科の学生が教職課程の単位を教員免許に必要なぶん取得すれば、数学の教員免許は取れるが、工業高校の工業科目の教員免許は取れないだろう。
 
また、取れる教員免許の科目(たとえば中学高校の数学など)に応じて、その科目専門の内容の教職科目もある。たとえば、数学の教員免許の教職科目なら、教養課程の数学の他に、教職課程で、理工学部の数学科の専門科目の内容に近い、さらに専門的な数学を教職課程で学び、また、「数学科教育法」などの数学教育のノウハウの科目もある。
 
すでに理工学部の数学科の場合なら、すでに専門科目で似た用意されてるので、教職科目の数学科目のかわりに、専門科目の数学科目が指定される場合もある。
 
一方、理工学部の教職課程では、社会科や国語や英語などの教員免許は、取れないのが普通である。「社会工学科」などの学科でないかり、社会科の教員免許は、取れないだろう。まして、国語や英語の免許などは、まず、理工学部では、国語や英語の教員免許を取れない。
 
 
教職課程の1科目あたりの単位数は、1科目あたり授業1時限ぶんを半年で2単位である。その科目が半年でなく通年(1年間)なら、4単位である。つまり、1科目あたり授業1時限ぶんを通年なら、4単位なのが、普通であろう。
 
教員免許に履修の必要な単位数については、専門科目などと何科目かが重複する場合もあるので、学校や学科ごとに履修単位数が違うだろう。
 
 
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==== 社会勉強などでバイトをしたい場合 ====
業種は限られますが、[[w:インターンシップ|インターンシップ]]という、学生が志望業界を業種体験できる制度があったりします。しかし、インターンを利用できるのは、3年次からなのが、一般的です。
 
また、もし長期間、バイトに専念したいなら、いっそ1年ほど休学するという方法もあります。