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透視図法について、高等学校美術I 2016年12月22日 (木) 08:25‎ から引用。
23 行
Image:Perspective with 3 points.svg|三点透視図法。<br />対象物を斜め下、または斜め上から見る。
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なお、建築物を書くときのヒントとして、かならずしも透視図法(2点透視図法)にコダワラないようにしよう。2点透視図法ってのは、その建物の隅部を見た視点での建物の2つの面(例えば南面と西面の両方が見える場合など)が見える場合での手法である。当然、観察者が大きな建物の南面の中央に立ってれば、北面や西面、東面は見えないし、この場合に2点透視を使うのは、間違いである。
 
:(※ ときどきアホな教師が、どう見ても建物の外壁の1面(例えば南面だけ)しか見えないような場所に観測者が立ってるような場合でも「2点透視図法や3点透視をつかえ」と指導する場合があるが、単にその教師がバカなだけなので、保護者などに抗議してもらおう。)
 
またなお、2点透視法も3点透視法も、じつは近くで見たものを対象としていない。透視図法で正確に描ける範囲とは、視界の中央付近にある物のみである。つまり、透視図法とは、そもそも、遠くから見た巨大構造物のような物を近似的に書くための手法である。
 
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Image:2-punktperspektive.svg|二点透視図法の例。キャンバスは垂直方向の軸のみと平行である。
Image:Ministry of Justice Japan02s3200.jpg|法務省旧本館。 写真外に消失点がある
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なお、より正確に立体物を描くには、球面パースなどが必要になるが、しかし中学高校の美術の範囲内では不可能である。(実は球面パースすらも、不正確な図法である。なぜなら人間の目は双眼だが、カメラは単眼なので、どうあがいても単眼に基づいた(もとづいた)「球面パース」図法では、不正確な絵がらになる。かといって、双眼に拡張した新規のパース図法をいちいち研究してたら、もはや図法の研究開発になってしまい、そういう作業は美術の範囲外。そういう仕事につきたいなら、画像工学とかの技術者を目指すのが良いだろう。)
 
そもそも、単に建築図面どおりに描くのならCGで代用できるし、おそらく、そういった建築用CGソフトウェアもとっくに実在してるだろう。
 
とはいえ、2点透視図法は手軽に作図できる便利なノウハウので、その限界を知りつつ上手に利用しよう。
 
 
 
*用語の説明