「高等学校工業 ハードウェア技術」の版間の差分
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RSフリップフロップ |
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同様に、R=0でQ=0の場合も、Q=0として保存される。
つまり、Qの値にかかわらず、R=0の場合、Qの値は保存される。よって、'''フリップフロップは1ビットのデータを記憶をできる。'''
なお、フリップフロップによる保存には、電力は消費される。なぜなら、NOT回路のもともとのトランジスタ回路や、AND回路のもともとのダイオード回路には、電源が必要だからである。
フリップフロップの種類は、RSフリップフロップの他にもJKフリップフロップやDフリップフロップなど、たくあんあるが、説明を省略する。
== レジスタ ==
さて、CPUで制御用にデータを保存するためのデバイスのことを、パソコン用語で'''レジスタ'''(register)という。
正確に言うと、演算の途中のデータを保存するためのデバイスのことが「レジスタ」である。
フリップフロップを数個並べれば、これにより、その個数ぶんのビットを記憶できる。
つまり、レジスタをつくるには、フリップフロップを必要な個数、並べれば良い。
なお、パソコンで「次にどんな命令を実行するか?」(「たとえば次に○○の保存を実行する。その次に、△△のコピー作業を実行する。その次に、××を移動する。」という命令など)という作業も、記憶が必要である。
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== マルチバイブレータ ==
[[ファイル:Transistor Multivibrator.svg|thumbnail|200px|アナログ電子回路におけるマルチバイブレータの例]]
フリップフロップの教科書などを見ると、前提としてクロック信号が存在しているのだが、そもそもクロック信号は、どうやってつくるのだろうか?
実は、マルチバイブレーターという電子回路を使う。アナログ電子回路では、コンデンサとトランジスタなどを用いて、マルチバイブレーターを作れる。このマルチバイブレーターで、ギザギザしたパルス的な波を、周期的に発生できる。
しかしコンピューターでは、論理回路をもちいて(アナログ電子回路の)マルチバイブレーターと同様の周期的パルス波発生の現象を再現したものを使う。(これもまた、「マルチバイブレーター」という。)
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