「UNIX/Linux入門」の版間の差分

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=== パーミッション ===
 
UNIXは先述の通り、マルチユーザ機能を持っている。これによーシステムであり、ネットワークにひとないで他場所にあるサーバへログインすることで、実計算に触れていなくても遠隔操作での、複数のユーザーの作業を可能に共有して利用することが前提である。のためセキュリティの観点から、ファイルディレクトリ1つ1つにはそれぞれ所有者がおり、それぞれに対して、「誰がアクセスでき権限を設定すか」いう制約設けられてい出来る。この権限の制約をパーミッションという。Windowsにおける「アクセス権」とほぼ同義である
 
パーミッションには、「Owner」「Group」「Other」の三段階の権限が設定でき、「read」「write」「execute」の三種類の設定が可能である。これは、lsコマンドに'-l'とまたはいうオプションを付加することで確認でき、
パーミッションの構成要素は、'''Owner'''(ファイル・ディレクトリの所有者),'''Group'''(その端末にアクセスできる人全体),'''Other'''(その他)の3つである。各ファイル・ディレクトリに対して、3者の誰がアクセスできて誰がアクセスできないのかが規定されている。
rwxr-x--x
という表記によって表せられる。
 
lsというコマンドに<em>l</em>というオプションを付加して実行すると、カレントディレクトリにあるファイル・ディレクトリのパーミッションを確認することができる。その表示は
 
<pre>rwxr-xr-x</pre>
 
 
<pre>755</pre>
 
のように、記号もしくは数字で表現されている。以下に、それぞれの意味を説明する。
 
====記号での表現====
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記号については、左から3つずつOwner Group Otherへのパーミッションを表しており、アルファベットは
 
;r :読み取り可能(read)
;w :書き込み可能(write)
;x :実行可能(execute)
 
をそれぞれ意味している。
 
上記の例ではこのファイルもしくはディレクトリに対して
 
をそれぞれ意味している。ここでいう「読み取り可能」はファイルの閲覧、またはディレクトリの内容の確認を表し、「書き込み可能」はファイルの書き換え、またはディレクトリの内容操作を表し、「実行可能」はファイルをプログラムとして実行、またはディレクトリへの移動可能な状態を表す。
'''Ownerは読み取り、書き込み、実行の全てが可能。GroupとOtherは読み取りと実行は可能だが書き込み禁止。'''
 
ということを表している。
 
上記の例ではこのファイルもしくはディレクトリに対して「owner」は「rwx」すなわち「閲覧、書き込み、実行可能」、「group」は「閲覧、実行可能」、[other」は「実行可能」ということになる。
 
====数字での表現====
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数字での表現では、3桁の数字でパーミッションが表される。各桁は、左よりOwner Group Otherを表す。つまり、755という数字ならOwnerが7、Groupが5、Otherが5である。
 
ではこの数字が何を表すのかと言うと、記号表現での「'''アルファベットを1、-を0として2進数に置き換え、それを8進数に直した値'''」を示している。
 
例えばrwxは2進数に置き換えると111、すなわち8進数にすると7である。
 
最初の例にあるrwxr-xr-xなら、計算すると755である。(つまり、最初の例はどちらも同じ意味)
 
==Linuxとは==