「高校物理 波」の版間の差分

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コラムとして、全反射との関係でエバネッセント光について言及。もちろん、高校範囲外であると名言している。音波の開口端補正との関係で、光の場合が気になる生徒がいるかもしれない
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== 光 ==
====== 屈折 ======
平面波が[屈折率(くっせつりつ、refractive index)の異なる2つの物質の間を通過したとき、その波面は物質の屈折率の比に応じて屈折(refraction)する。このことも反射の場合と同様の理由で示される。ただし、屈折率の違いに応じて、物質中の波の速度が異なることを用いる。
 
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* 全反射
屈折率が大きい媒質から小さい媒質に光が入るときに、入射光が境界面を透過せず、すべて反射する現象が起きる。これを全反射(ぜんはんしゃ、total reflection)という。全反射は、入射角が大きくなると起こる。
[[Image:RefractionReflextion.svg|thumb|center|650px|屈折(左図)と全反射(右図)。]]
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|}
 
 
{{コラム|エバネッセント光 (高校の範囲外)|
じつは、光が全反射をするとき、光のごく一部が、境界面で反射しきれずに、少量の光が向こう側の媒質に、はみでてから、光が反射する。このため、光は向こう側の媒質に、少しだけ、はみでており、このような光のことを'''エバネッセント光''' (evanescent light) という。
 
しかし、はみでる長さは、わずか数マイクロメートルほどの、かなり小さい長さである。高校の範囲では、エバネッセント光は、無いものとして、考えても平気である。
 
しかし、境界面にぶつかった光のほとんどの割合は、向こう側の媒質にハミ出ずに、境界面で反射するので、なのでエバネッセント光による位相のズレは、高校範囲では、考えなくて良い。
 
また、このエバネッセント光の計算は、高度に専門的なので、大学入試には出ないだろうから、高校生は安心して良い。
 
なお、光ファイバーのように、その製品内で全反射を何度もくりかえす工業製品では、エバネッセント光などの考慮も、必要になってくるかもしれない。
}}
 
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=== 回折 ===
[[File:Wavelength=slitwidthspectrum.gif|thumb|回折]]