「学習方法/高校5教科全般」の版間の差分

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== 教科書ガイドについて ==
古典や英語なら書店には教科書ガイドがあば、自分で訳を調べる手間が、かなり省けています。特に古典や英語なら、これがあれば予習場合、ためにわざわざ自分で訳を考える必要が英語よりも少ないため古典の教科書ガイドに現という語訳が物ででに書かれており、古典の教科書ガイドは、次のような目的には大いに役に立ちます。(とはいえ、古文単語集なども勉強しておきましょう。)
 
* 目前の授業でとりあえず教員に怒られないで済ませるため
また、古典の市販の和訳集は、たとえ高校生向けのものでも、巻号(「第○○巻」などのこと)ごとに特定の作品にばかり深入りしているものが多く(たとえば第1巻は1冊まるごと「枕草子」とか)、入試動向とはズレているので、リスク分散のためにも、古典の教科書ガイドを何冊か購入して読んでおくのが安全でしょう。
* 目前の定期テストでとりあえず赤点をとらないため
 
一方、次のような目的には全く役に立ちません。
また、国語では現代文の場合でも、著作権の理由などか、国語の市販の参考書では解説の書かれていない作品についても、教科書ガイドで解説が書かれており、参考になる場合があります。
 
* 大学受験に対応できる学力をつけるため
ただし、古典を除けば、英語や現代文では、教科書とまったく同じ文章は、普通は入試には出ないので、入試対策としては、あまり教科書ガイドは役立ちません。
 
そもそもなぜ授業の予習で訳をさせるのでしょう。それは、訳を覚えるためではありません。なにしろ、教科書に載っているのとまったく同じ文章は、(稀に不注意な大学がうっかり「やらかす」ことを除けば)受験には絶対に出ないのです。授業の予習で訳をするのは、訳をするという経験を積むことによって、次に見る文章は自分で訳せるようにそのノウハウを身につけるためです。出来上がった訳などはどうでもよく、訳を作るという経験が重要なのです。その経験をすっ飛ばしてしまう教科書ガイドは、百害あって一利なしです。赤点をとらなければそれでいい、というのであれば構いませんが、学力をつけたいと思うのであれば、次の古紙回収の日にまとめて捨ててしまいましょう。
なので、その教科の入試動向が分からないうちは、なるべく普段の学習では、教科書ガイドでなく、まずは参考書で勉強しましょう。例外的に、教科書ガイドも深く読んだほうが入試対策もふくめて勉強しやすい科目や事柄(古典の訳、定期テスト対策など)だけ、教科書ガイドで勉強するのが効率的でしょう。
 
なお、英語の教科書ガイドには、そもそも、教科書の英文そのままの翻訳は教科書ガイドには書いておらず、かわりに教科書で使用されている熟語や構文などの解説が書いてあるだけです。結局、教科書ガイドを読んでも、自分で和文翻訳を考える必要が残ります。英語の教科書ガイドは、単に辞書や単語集を調べる手間を減らすためのものです。
 
教科書ガイドだけで勉強していると、本来は理解できていない構文でも、教科書の構文まるごと訳を覚えてしまったりして、それでも定期試験では高得点がとれてしまう場合もあり、ついつい「理解したつもり」になってしまいがちです。なので、英語の教科書ガイドにある(構文や熟語などの)翻訳は、あくまでも定期テスト前などの確認の用途にしておきましょう。
 
もし、自分のこれから勉強しようとする教科が、教科書ガイドを使用せずとも充分に勉強できる教科であれば(例えば数学や理科では、教科書ガイドを使う機会がない場合がほとんど)、むしろ、わざわざ教科書ガイドを購入しないほうが、「理解したつもり」に陥る(おちいる)ことを防げるので、安全かもしれません。
 
同様に、国語や英語などの定期試験対策をする場合でも、なるべく、教科書ガイドに頼る時間を減らすように努力しましょう。そのため、教科書ガイドだけを購入するのではなく、5教科の参考書も購入しましょう。
 
また、国語の古典でも、平均レベルを越えた大学の場合、検定教科書でも扱ってない作品を出題する事があるので、教科書ガイド以外に古文単語集などの勉強も必要です。
 
なお、どの教科でも、授業ではその教科書すべてを扱いきれず、いくつかの単元が未習になる場合もあります。そのような場合に、独学したい場合に、教科書ガイドは活用できます。センター試験の出題範囲は、その科目の検定教科書の範囲を参考にしていますので、時間に余裕があれば、検定教科書の未集でやり残した範囲も勉強しておくと、入試対策としても安全です。
 
教科書ガイドがなくても、参考書などを頼りにして、ある程度は独学する事はできますが、しかし教科によっては(国語など)、教科書の問題の答え合わせが、参考書だけではできない場合があります。そのような場合の、教科書の答え合わせに、教科書ガイドが役立ちます。
特に国語の場合、参考書でも扱っていない作品があり、すべての作品の解説を購入するのは無理なので(金銭的にも難しいし、そもそも現代文では高校生向けの解説書が販売されてない作品がほとんど)、独学の際にも役立ちます。
 
教員の中には、不適切な量の予習を要求する教師もいて、そのような教師への対策としても教科書ガイドが有効な場合があります。生徒にはまず全教科の学習があるということを無視して、いたずらに自分の担当科目ばかり、大量の予習を要求したりする指導などがありますが、しかし教科書ガイドがあれば予習がしやすくなり、そのような不適切指導による負担が軽減されます。
 
学校教員のなかには、教科書ガイドの内容をよく知らずに、憶測だけで「教科書ガイドを使うべきではない。教科書ガイドは役に立たない。」という主旨の指導をする人も、ときどき居ます。ですが、教科書ガイドの出版社も、それほど馬鹿ではないので、マジメな高校生が読んでも役立つように内容を工夫しています。
 
もし、教科書ガイドによって、教員の授業の価値が成り立たなくなるとしたら、役に立たないのは教科書ガイドではなく、教科書本体に何らかの欠陥があるのでしょう。裏をかえせば、数学や理科などのように、教科書ガイドがなくても、教科書と参考書だけで充分に勉強できる教科では、当然ながら、教科書ガイドは、あまり役立ちません。
 
なので、その教科・科目の特徴や入試傾向によって、教科書ガイドを購入するかどうか、使い分けましょう。
 
== バランスよく学習する ==
教科ごとの学習量のバランスにも注意しましょう。特定の科目に偏るのではなく、全教科をしっかり学習することが、進路実現のためにも役に立つのです。このように言うのは簡単ですが、各教科の担当教員ごとに予習復習や課題の要求量が違いますので、ついつい課題の多い教科の学習に偏りがちです。ですので、バランスよく学習するためには、そのような意識を常に持っていることが不可欠なのです。
 
2年生前半までは英数国の3教科の力を中心に、高校で習た全ての教科をかりまんべんなく伸ばしましょう。英数国これらの教科はどのような進路を選ぶにしろ学習を避けられませんし(たとえ入試に国語や数学が出題されなくても、英数国は実社会で高校レベルの学力を要求される)、力をつけるのに時間のかかる教科です。2年生後半からは理社にも力を入れ、5教科のバランスを整えていくことになります。このときまだ英数国の基礎力が不十分だと、理社まで手が回らず、どっちつかずでどうしようもなくなります。1年生から2年生前半までで英数国に穴をつくらないことが必要不可欠です。
 
このときまだ英数国の基礎力が不十分だと、理社まで手が回らず、どっちつかずでどうしようもなくなります。1年生から2年生前半までで英数国に穴をつくらないことが必要不可欠です。
 
== 塾・予備校の注意点 ==
塾や予備校の中には、不適切な指導をするところもあるので、注意が必要です。生徒にはまず学校での学習があり、他科目の学習があるということを無視して、いたずらに自分の担当科目の、自分の塾オリジナルの、不必要な難問を含んでいたりする教材を勉強させたり、大量の宿題を要求したりする指導などが代表的でしょう。志望校や受験校の選択についても、過度に現役合格にこだわるあまり不適切な指導をする事例がよく聞かれます。こういった指導をする塾や予備校は、市場原理で淘汰されてはいるものの、根絶されてはいません。その塾・予備校に相談しても改善が見られない場合、保護者に相談して、他の塾・予備校に変えるなどの対策が必要です。
塾や予備校の中には、不適切な指導をするところもありえますので、注意が必要です(文部省の管轄でないため等の理由もあり、原理的に一定の割合で、非合理な指導が発生する)。
 
不適切な指導の一例として、生徒にはまず学校での学習があることを無視して、さらに他科目の学習があるということを無視して、塾・予備校がいたずらに自分の担当科目の、あるいは塾オリジナルの、時代遅れの難問を含んでいたりする教材を勉強させたり、大量の宿題を要求したりする事例などが代表的でしょう。
 
こういった指導をする塾や予備校は、将来的にはその塾は市場原理で淘汰されるだろうものの、しかし根絶されてはいません。その塾・予備校に相談しても改善が見られない場合、保護者に相談して、他の塾・予備校に変えるなどの対策が必要です。