「学習方法/大学受験5教科全般」の版間の差分
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→入試範囲外の学習について: 「大学で習う知識があると簡単に解ける問題も、ないわけではありません。」ってのは、マチガイ。そういう暗記問題は出ない。 |
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定期テストだけで受験対策するのは大学入試ではほぼ無理ですが、かといって、平均的な高校の定期テストの問題すらも解けないような学力では、大学受験には対応できません。
低学年のうちから受験の過去問ばかりをするのは非効率です。なぜなら、大学入試問題は難しく、学力が足りない低学年のうちから読みこんでも意味不明であり、そのような段階では過去問が学力の習得に役立たない
定期テストだけに特化した、その場しのぎの学習は非効率です。最終的な目標は、けっして定期テストの問題を解けるようになることではありません。当面の中間目標として、定期テスト程度の易しい問題なら楽に解けるという状態を作ることを目指しているのです。日頃からの学習の積み重ねが物を言います。
== 定期テストを活用する ==
高校にもよりますが、平均以上のレベルの高校
以下で教科ごとの学習法について詳しく述べます。
=== 国語 ===
:教科書以外に必要なもの - 参考書、ワークブック、漢字ドリルなど.
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数学の場合、教科書レベルの練習問題〜発展問題を解ければ定期テスト対策としては充分なのですが、その教科書レベルを理解するのが手間取ります。
数学の教科書レベルを理解するためには、教科書の練習問題や応用問題・発展問題などをきちんと練習したうえで、さらに参考書でその単元の基本問題や練習問題を補えば、たいてい定期テスト対策としては充分でしょう。数学の参考書の場合、基礎レベルの参考書自体がワークブック的な問題集の機能も兼ているので、ワークブックは別途は必要ありません。数学の場合、問題練習に時間が掛かるため、参考書は当面は1冊で充分です。数学の参考書を買う際は、問題に答えと解説が付いているものを選んでください。数学の高校参考書では、普通の厚めの参考書なら、問題の答えと解説が付いてますので、買う際はそれを買います。参考書の発展レベルは、定期テスト対策では不要です。低学年では、数学参考書の発展レベルに深入りするよりも、他教科の勉強に時間を掛けるべきでしょう。
=== 地歴公民 ===
:教科書以外に必要なもの - 参考書または別の教科書出版社の教科書.
地歴公民の理解を深める手っ取り早い方法は、教科書の他に、もう1冊、参考書か別の教科書出版社の教科書を読む方法です。重要事項や基礎事項はどの教材でも触れられているので、複数冊を読むことで繰り返し学習することになり、記憶が定着します。一方、発展的な事項や、著者や出版社によって視点や意見が分かれるような題材については、複数冊を読むことによって、さまざまな視点で読めることになるので、理解が深まります。参考書を買う場合は、とりあえず、短かめの参考書を買うのが良いでしょう。「センター試験対策」などと銘打った参考書が、わりと短めなので、まずは、それを買うと良いかもしれません。片っ端から全てを覚えるのは非効率なので、まずは基礎的な事項を重点的に説明した、入門的な参考書があると便利です。加えて地歴公民では、内容の理解はもちろん必要なのですが、しかし実際のテストでは定期テストでも入試でも、用語の漢字などでの書き取りを問う出題も多いので、書き取り練習なども必要です。
▲さて、市販の歴史評論書や経済評論書などは、読む必要はありません。まして、テレビのニュースなどは、高校の段階では勉強に不要です。ワイドショーやゴシップやコマーシャルなどの混じったニュース番組を見るのは、学生の勉強に値しません。市販の評論書を読むのは、「テレビ番組よりかはマシ」という程度です。
=== 理科 ===
:教科書以外に必要なもの - 参考書および、ワークブックまたは簡単な問題集.
理科の学習法は、手短かに言うと、数学と地歴公民の中間です。問題練習をしつつも、用語などは暗記しなければなりません。物理については、数学に勉強法が近いです。生物については、やや
▲物理については、数学に勉強法が近いです。生物については、やや社会科に勉強法が近くなります。化学の勉強法は、物理と生物の中間、といったところでしょう。
なお、もし理系の大学を進学志望する場合、大学では生物の勉強法が化学に近付いていき、化学の勉強法が物理に近付きますので、高校では物理・化学・生物の学習は、どれもサボらずに、高校必修の範囲は、ひととおり勉強しておきましょう。
さて、テレビのニュースなどでノーベル賞などが報道される場合があるでしょうが、それらの報道を追
== 参考書・問題集を使った学習 ==
学校ですでに習い終わった単元については、定期テスト程度なら楽に解ける、という状態になったら、プラスアルファの学習をしましょう。そのためには、教科書以外の参考書・問題集を用意する必要があります。
参考書
▲参考書は、英語・数学・理科・社会科では、あまりたくさん用意する必要はありません。1冊では心もとないというなら2冊程度はあってもいいですが、参考書を読む以外にも問題練習などもしなければならないので、あまり多くの参考書を読めません。参考書は、おおまかな説明さえ理解できるのに使えればよいのです。細かな理解は、問題練習などを通して、これから深めていきます。
また、英語では参考書の他にも単語集・熟語集、社会科では用語集や日本史の史料解説集、などのように、各科目ごとに、その教科のメインの参考書以外にも補助教材がいずれ必要になるので、それを忘れないようにしましょう。入学当初は参考書だけでも構いませんが、いずれ単語集や史料集などの補助教材を利用する必要が出てきます。
参考書を読むだけでなく、問題演習も必要です。"定期テスト対策"の問題集・ワークブックしか入手してない場合、それとは別に、"入試対策"用の問題集を入手してください。入試対策用の問題集の選択には、まずは平均的な難度の大学向けの問題集でよいので、問題集を入手して、問題練習してください。この「標準的」とされる「入試」対策用の問題集ですら、現役の高校生には、かなり難しいです。なので、まだ「難関校むけ」の問題集には取り掛からないほうが良いでしょう。たとえ難関校を志望する場合ですら、入試問題には標準難度の大学の入試問題を解く能力も、要求されます。なので、志望校が難関校か中堅校かの、どちらにせよ、平均的な難度の入試対策問題集を楽々解
== ノートづくりを目的にしてはならない ==
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模擬試験の使い道とは、受験科目のなかで自分のまだ習得できてない単元をみつけて、その苦手分野をこれから復習すること、日本全国の受験生のなかで、自分がどれくらいの学力にあるかを調べることです。
== センター試験対策 ==
センター試験は、国公立大学の受験をするなら
なぜなら、確かに癖の強い作問ではありますが、それに特化した学習は、基礎力さえついていれば3年生になってからでも十分に間に合うからです。むしろ、センター試験に特化することで、他の大学受験問題に対応できなくなるリスクの方が高くなります。1,2年生にとってのセンター試験対策は、教科書レベルの問題ならなんでも対応できるという状態を作っておくことです。その状態を作っていない状態で3年生を迎えてしまうと、確かにセンター試験の問題には、残り1年では対応できません。
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なお、センター試験の過去問などは、試験馴れの目的も含めて、少なくとも過去数年分のセンター過去問ぐらいは練習したほうが良いでしょう。センターは、問題の難度も、それほど高くはありません。しかし教科書と比べたら、センター試験問題は、かなり難しいです。ただし、センター過去問を使う場合であっても、あくまで過去問は、まず出題傾向などを確認したり、苦手分野を確認して復習するべき分野を探すためのものであり、過去問を解くだけでは、あまり学力は上がりません。
もし、センター対策の問題練習をするなら、実際のセンター過去問ばかりをするよりも、「センター対策」などと書かれた参考書を読んだりした上で、「センター対策」などと銘打った予想問題集
== 検定教科書の難易度 ==
受験生が知っていてそれほど役に立つ話ではありませんが、検定教科書には、難易度に差をつけた、いくつかの種類があります。教科書会社ごとの違いだけでなく、同じ教科書会社が複数種類の難易度の教科書を出版している場合もあります。
これは、
もし高校卒業後に浪人や再受験をしていて、検定教科書を買いたい場合などで、しかし高校現役時代と受験科目が変わるなどして、どの検定教科書を買えばいいのかが、よく分からなければ、とりあえず地元の進学校で採用している教科書を買うなどすれば、良いでしょう。
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入試範囲外の知識があることで解きやすくなる問題が、しばしばみられます。
よくあるのが、高校の範囲内だが他科目の範囲である知識があると解きやすくなる入試問題です。具体的には、現代文や英語の文章でありながら様々な分野の基本的な知識があると読みやすくなるもの、物理基礎・化学基礎・生物基礎の問題でありながら物理・化学・生物の知識があると解きやすくなるもの、数学IIの問題でありながら数学IIIの知識があると解きやすくなるなるもの、などなど。こういった入試問題でも、原理的には出題範囲の科目の高校参考書の知識だけで解けるように作られていますので、対応するための特別な学習は必要ありません
▲具体的には、現代文や英語の文章でありながら様々な分野の基本的な知識があると読みやすくなるもの、物理基礎・化学基礎・生物基礎の問題でありながら物理・化学・生物の知識があると解きやすくなるもの、数学IIの問題でありながら数学IIIの知識があると解きやすくなるなるもの、などなど。こういった入試問題でも、原理的には出題範囲の科目の高校参考書の知識だけで解けるように作られていますので、対応するための特別な学習は必要ありません(教科書・参考書以外には、特別な勉強は不要)。あえて言うならば、入試科目ではなくても(世間一般の)高校教育で履修する科目の学習はすべて大切にすることが、こういった問題への最も有効な対策と言えるでしょう。
また、大学で習う知識をあつかった入試問題もありますが、心配する必要はなく、こういう入試問題は、高校の教科書・参考書の範囲内で解けるようにつくられています。さらに、高校生用の受験参考書や平均レベルの問題集でも、大学入試に出題されやすい大学レベルの発展的な話題には触れている場合が多いので、わざわざ大学生向けの教科書を購入する必要はありません。▼
▲また、大学で習う知識をあつかった入試問題もありますが、心配する必要はなく、こういう入試問題は、高校の教科書・参考書の範囲内で解けるようにつくられています。さらに、高校生用の受験参考書や平均レベルの問題集でも、大学入試に出題されやすい大学レベルの発展的な話題には触れている場合が多いので、わざわざ大学生向けの教科書を購入する必要はありません。むしろ、せっかく大学生向けの教科書を読んでも、大学教科書では大学受験対策について考慮されていないので、まったく大学入試対策に、なりません。なので高校生は、高校生向けの教科書・参考書・問題集を用いて勉強しましょう。
そもそも、大学レベルの話題をあつかった入試問題といっても、大学で習う用語や公式などを丸暗記しただけで解けるというものではありません。たとえば、大学で学ぶ公式の導出が問題になることがあります。あるいは、そのような公式をあらかじめ問題文中に提示して、代入して使わせることでより難しい問題へのヒントとするような出題もあります。高校で学ぶ知識のみでは計算が大変だが、問題文中に書かれていない大学で学ぶ公式を使うと計算がショートカットできるという問題もないわけではありませんが、そのような公式を使用した答案は、適用可能な条件を満たしているかをきちんと確認しているかも含め、厳しい採点基準で採点されると言われています。
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