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GPAについて
=== 成績の「絶対評価」 === 大学の成績や単位取得の合否などは、基本的にテストなどの得点によって決まります。たとえば、「テストで60点以上なら合格」等の基準です。 いっぽう、合否
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保護者がやみくもに「GPAをよくしろ」と子息に要求することが、なんでマズいのかというと、そう要求すると大抵の場合、高得点を解りやすい科目に、履修が集中するからです。(大学では、教員や科目によって、その科目の難易度がバラバラなので。)
この場合、欠陥があるのは、GPAそのものではなく、保護者や有権者の頭のほうです。しかし、日本の政治は、馬鹿でもいいから多くの大衆の支持が必要なポピュリズム政治ですので、教育問題での保護者の頭の悪さ由来する欠陥は改善されないでしょう。
 
その結果、その学生にとって本来の必要な科目ではなく、単に、テストで高得点を取りやすい科目を履修することになってしまいます。
 
この場合、欠陥があるのは、GPAそのものではなく、保護者や有権者の頭のほうです。間違った思い込みを直そうとしない、保護者の頭が、欠陥です。しかし、日本の政治は、馬鹿でもいいから多くの大衆の支持が必要なポピュリズム政治ですので、教育問題での保護者の頭の悪さ由来する欠陥は改善されないでしょう。
 
 
=== 成績の「絶対評価」 ===
大学の成績や単位取得の合否などは、基本的にテストなどの得点によって決まります。たとえば、「テストで60点以上なら合格」等の基準です。
 
いっぽう、合否の基準では、その科目内での、学生間での得点の順位は無関係です。
 
よって、大学では場合によっては、「学科の全員が不合格」などの場合もあります。
 
 
このように、得点の順位とは無関係に、単に得点の絶対値によって合否を決めるシステムのことを「絶対評価」といいます。
 
いっぽう、小学校〜高校までのように、学生どうしの得点順位によって成績が決まるシステムを、「相対評価」といいます。
 
ともかく、大学における成績評価は原則的に「絶対評価」が採用されています。
 
 
ここで重要な事として、けっして教員は「普通の学生が普通に勉強してれば、簡単に定期テストで60点以上は取れる」ような調整をしない事です。(もしかしたら教員本人は調整してるつもりかもしれないが、しかし日本の大半の大学教員に、その種の能力は無い。)
 
なぜなら大学は、高校までとは違い、教科書会社などが、定期試験の問題を作ってくれません。
 
また、大学の定期試験の問題は、一般的に、外部非公開です。慣習的に、試験の終了後に、問題用紙も答案用紙といっしょに回収されるのが普通です。(したがって日本では、入試とは違い、大学の定期試験の問題文は外部公開されていないのが通常。)
 
なので大学教員は、他大の試験問題がどういう問題なのか、何も知らない人も多く居ます。
 
 
よって大学での定期試験の難度は、その学科の慣習や、大学の慣習などによって、その科目の定期試験の難度が決まっています。
 
大学の定期試験では、けっして、文部科学省とかの官庁が、具体的な試験問題の難度や出題すべき問題の基準を決めてるわけでは、ないのです。
 
 
このため、時々、あまりにも難しすぎる試験問題が出題される場合もあり、著しく合格しづらい科目がある場合もあるので、そういう場合、もし、その科目が必修科目でなければ、その科目の履修を次学期からはやめるなど、学生には対応が必要です。