「高校化学 アルカリ金属」の版間の差分

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Ninomy (トーク | 投稿記録)
高等学校化学I/金属元素の単体と化合物 2009年5月9日 (土) 15:35(UTC) より分割。執筆者: Ninomy のみ
 
アルカリ金属の保存の「石油」を太字に。いくつかの教科書・参考書では太字。
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[[File:Lithium paraffin.jpg|right|200px|リチウムの保存]]
[[File:Kalium.jpg|right|150px|切断したカリウム]]
 
アルカリ金属の単体はいずれも銀白色の固体である。融点が低くやわらかい金属で、カッターで簡単に切断することができる。
水素以外の周期表1族の原子のことを'''アルカリ金属'''という。
 
リチウムLi、ナトリウムNa、カリウムK、ルビジウムRb、セシウムCsが、アルカリ金属である。
 
アルカリ金属の単体はいずれも銀白色の固体である。融点が低くやわらかい金属で、カッターで簡単に切断することができる。
 
アルカリ金属の原子は価電子を1個もち、1価の陽イオンになりやすい。
 
このため、アルカリ金属の原子は酸化されやすいので、天然には単体の状態では存在せず、塩として存在する。
 
単体を得るには、化合物の融解塩電解を行う。加熱して融解させた化合物に電極を入れ、電気分解を行うと、陰極側に金属の単体が析出する。
: X{{sup|+}} + e{{sup|-}} → X↓ (XはLi、Na、Kなど)
 
アルカリ金属は反応性が高く、還元性も高い。アルカリ金属は常温で空気中の酸素や水と簡単に反応する。特に水とは、アルカリ金属は常温で水と反応して水素を発生しながら激しく反応し、反応後の溶液は強塩基性の水溶液なる。
: 4X + O{{sub|2}} → 2X{{sub|2}}O
: 2X + 2H{{sub|2}}O → 2XOH + H{{sub|2}}↑ (XはLi、Na、Kなど)
そのため、アルカリ金属の単体を保存する際、空気中の酸素や水との反応をふせぐために'''石油中'''(灯油)に保存する。リチウムは石油よりも軽いため、石油に浮く。また、単体は素手で触れず、必ずピンセットなどを用いて扱う。
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水だけでなく、ヒドロキシル基(-OH)を持つアルコールやフェノールとも水素を発生しながら反応して、アルコキシド、フェノキシドとなる。