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== 論理高等学（ろんりがく）で校の科目「倫理」とはない ==
高等学校の科目「倫理」は公民科の科目の一つであり、「人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念に基づいて，青年期における自己形成と人間としての在り方生き方について理解と思索を深めさせるとともに，人格の形成に努める実践的意欲を高め，他者と共に生きる主体としての自己の確立を促し，良識ある公民として必要な能力と態度を育てる」ことを目標としています。内容としては「現代に生きる自己の課題」「人間としての在り方生き方」「現代と倫理」の3単元から構成され、先哲の思想を学ぶとともに、それをもとにして思索を深める科目です。ただし、標準単位数の2単位ではそこまでの学習は現実的には難しく、後述するような大学入試の傾向も相まって、先哲の思想を暗記するだけの学習に終始してしまう実態もあるようです。
この『倫理』科目では、論理性とかは要求してないです。この科目は、哲学の歴史を覚える暗記科目です。よって、論理性を測るのには、不向きな科目です。もしあなたが論理性を評価されたいなら、科目選択では、数学の受験や、公民科目なら政治経済を受験すべきでしょう。
== 思索は不要大学入試対策 ==
国公立大学の二次試験や私立大学の個別学力試験で倫理を課す大学は少数で、ほとんどの大学受験生にとってはセンター試験のみの科目となるでしょう。センター試験では「倫理」と「倫理、政治・経済」の2科目がありますが、「倫理、政治・経済」の問題は「倫理」と「政治・経済」の問題からの抜粋が多数を占めます。2単位科目を認めない難関大を受験する場合は「倫理、政治・経済」の受験が必須となる場合もありますので、科目選択には注意が必要です。これらセンター試験の対策については、詳しくは[[センター試験 倫理対策]]や[[センター試験 倫理、政治･経済対策]]を参照してください。
=== 紹介された思想に共鳴する必要は無い。 ===
たとえばガンジーの「非暴力」「不服従」の思想に共鳴するよりも、暗記勉強で「'''ガンジー'''」、「'''非暴力'''」とかの用語を暗記したほうが入試では得点を取れる。
ごく少数ながら、二次試験で倫理を選択可能な大学も存在します。たとえば東京学芸大学では100字から200字程度の論述を複数個書かせる問題を毎年出題しており、社会専修などを受験する場合は選択可能です。
=== 思索は不要 ===
自分で「社会とは何か？」「人生とは何か？」などについて色々と考えたりする必要はありません。高校倫理で要求されるのは、哲学・思想の過去の'''歴史'''です。また、未来のこれからの時代についての思想・思索は、要求されません。
なお、入試での自分の意見を書く能力の試験については、むしろ国語の小論文で要求されるでしょう。もっとも、国語の小論で要求されるテーマは、もっと具体的な社会問題などのテーマですが。
なので、国語の小論文の対策以上には、哲学などに深入りする必要は、多くの一般の受験生には、必要ありません。
== 一部の入試では長文で論述 ==
さて、ごく一部の難関の国立大学の哲学科の入試では、論述問題で、小論文みたいに10行くらい書かせるような長い論述が要求される場合もあるでしょう。でも、その問題ですら、まずは教科書や参考書などに書いてあることを覚えておかないと、まずは解けません。
なぜならその長い論述の出題は、けっして受験生の意見を説明させるのが主目的ではなく、倫理など社会科の参考書などに書かれてる専門的な知識を論述させるための出題だからです。なので、参考書などに書かれた専門知識を覚えておく必要があります。
さらに、『倫理』での長い論述問題は、哲学科以外の学科の入試では、採点に手間が膨大に掛かるので、他学科では、まずは出題されないでしょう。
なお、2行〜3行ていどの論述なら、他の学科や私大でも、出題する場合があるでしょう。
== 暗記が大学合格で要求される ==
私立大・国公立を問わず、『倫理』科目の受験では、暗記が要求されます。
まず、私立大学受験では、受験者の人数が多いため、論述問題は、採点の手間が掛かるので、あまり出題されないでしょう。
いっぽう、国立受験の二次試験なら、あらかじめセンター科目などで受験生の人数が足切りがされて減らされてるので、採点者が論述問題を採点できるほどに受験生が減らされている、というわけです。でも、国立受験の場合ですら、まずはセンター試験に合格せなばならないのです。
そして、そのセンター倫理は、暗記科目です。
なにもセンター『倫理』科目だけに限らず、基本的に、大学受験の地歴公民は、センター、私大、国立二次、そのすべてが暗記科目です。
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