「高等学校化学I/物質と原子」の版間の差分

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→‎同位体: * 範囲外: 「軽水」(けいすい)とは? 原子力工業などでいう「軽水」(けいすい)とは、重水素を含まない普通の水の事である。原子力工業の分野では、重水素を含んでいて
→‎同位体: 「軽水素」という用語はある。修正
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原子力工業などでいう「軽水」(けいすい)とは、重水素を含まない普通の水の事である。(※ 参考文献: 電気学会『電気学会大学講座 発電工学 〔改訂版〕』、2015年改訂版) 原子力工業の分野では、重水素を含んでいて普通でない水のことを「重水」(じゅうすい)と呼んでいる。原子力工業の用語では、「重水」に対して、普通の水素の化合によって出来た水のことを「軽水」と呼んで、原子力工業では区別している。
 
:※ しかし、高校生にとっては、「軽水」は一般の化学用語ではないので、覚える必要は無い。
 
また、原子力の分野や、放射性同位体をつかった化学分析の分野では、一般の水素原子<math>_{1}^{} \mathrm{H}</math>を「重水素」と区別するために、一般の水素原子<math>_{1}^{} \mathrm{H}</math>のことを「軽水素」という場合もある。(※ 参考文献: サイエンス社『工学のための無機化学 新訂版』、橋本和明ほか著、2016年新訂第1版、118ページ) だが、けっして普通の水素<math>_{1}^{} \mathrm{H}</math>とは別に「軽水素」なんて元素があるわけではない。普通の水素原子<math>_{1}^{} \mathrm{H}</math>を重水との区別のために「軽水素」と呼んでいるだけである。
また、けっして、普通の水素とは別に、「軽水素」(×)なんて元素は存在しない。
 
:※ 中学高校の理科では、特にことわりのないかぎり、「水素原子」といったら、一般の水素 <math>_{1}^{} \mathrm{H}</math> のことであるので、「軽水」「軽水素」の用語は高校生は覚えなくて良い。
 
===== 放射性同位体 =====