「高校化学 酸素を含む脂肪族化合物」の版間の差分

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なお -OH基の呼び名は、昔は「ヒドロキシル基」と呼ばれている場合もあった。現在は「ヒドロキシ基」に統一されている。
不凍液の着色について。
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; 級数 : アルコール分子中の、ヒドロキシ基の結合している炭素原子に結合している炭素原子の個数による分類があり、以下のように第一級、第二級、第三級と称に分類される。二クロム酸カリウム水溶液など具体的にいうと、OH基酸化剤ついた炭素より他の炭素が1つ結合している場合を'''第一級アルコール'''第二級アルコールは酸化され、それぞれアルデヒドおよびケトンを生じるいう
 
同様に、OH基のついた炭素に他の炭素が2つ結合している場合を'''第二級アルコール'''という。
 
同様に、OH基のついた炭素に他の炭素が3つ結合している場合を'''第三級アルコール'''という。
 
二クロム酸カリウム水溶液などの酸化剤により第一級アルコールと第二級アルコールは酸化され、それぞれアルデヒドおよびケトンを生じる。
 
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== 参考: 多価アルコール ==
=== エチレングリコール ===
1,2エタンジオール('''エチレングリコール'''(1,2エタンジオール)は、2価アルコールであり、無色で粘性が高い、不揮発性の液体である。水とは任意の割合で溶け合う。
 
自動車のラジエーターの不凍液として用いられる。また、合成繊維や合成樹脂の原料としてもエチレングリコールは用いられる。
 
:(※範囲外) 不凍液として用いられる場合、誤飲を防ぐために着色されている(緑色などに着色されている)。(※ 第一学習社の教科書で、不凍液の着色について紹介している。)
:ウィキペディア日本語版によると、エチレングリコールそのものの色は無色透明。また、エチレングリコールには毒性があるとのこと。
 
ペットボトルの材質ポリエチレンテレフタラートをつくるための原料にも、エチレングリコールは使われている。(※ くわしくは化学IIで習う。)
 
エチレングリコールには甘味があるが(※ 文英堂シグマベストで教えている)、しかし毒性があるので、けっして飲んだりしてはいけない。
 
 
* 範囲外: エチレングリコールの製法
:(※ いちおう第一学習社の教科書に書いてあるが、ほとんどの教科書・参考書で触れられておらず、事実上の高校範囲外。)
 
[[File:Epoxyethane small.png|thumb|エチレンオキシド]]
エチレンを(ある触媒のもと)酸素と反応させ、「エチレンオキシド」という物質をつくる。(カッコ内「ある触媒のもと」は、検定教科書にない説明。wikibooksによる追記。)
 
そして、そのエチレンオキシドを(酸によって)加水分解させす、エチレングリコールをつくれる。(カッコ内「酸によって」は、検定教科書にない説明。wikibooksによる追記。)
 
つまり、
:エチレン → エチレンオキシド → エチレングリコール
という反応である。
 
 
※ 「エチレンオキシド」が高校範囲外である。かなり高度な受験参考書ですら、「エチレンオキシド」については触れられてない場合がほとんどである。なので高校生は、「エチレンオキシド」について大学受験では暗記の必要は無いだろう。
 
自動車のラジエーターの不凍液として用いられる。また、合成繊維や合成樹脂の原料として用いられる。
 
=== グリセリン ===