「高校化学 14族元素」の版間の差分

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;黒鉛(C)
[[File:GraphiteUSGOV.jpg|left|150px|thumb|黒鉛]] [[File:Graphit gitter.png|right|150px|thumb|グラフェン<br>黒鉛(グラファイト)の一層ぶんをグラフェンという。上図ではグラフェンが4枚、描かれている。]]
'''黒鉛'''は金属光沢をもつ黒色の固体である。炭素原子の4つの非共有電子対のうち3つを共有結合に使って、正六角形がつながった形状の薄い層が何層にも重なった結晶を作り、残りの価電子は'''自由電子'''として層と層の間を自由に移動し結合している。自由電子があることから電気をよく通す。また熱もよく通す。層と層との結合は非常に弱いため、黒鉛は柔らかい結晶である。鉛筆の芯に用いられるほか、電気分解用の電極としても用いられる。
 
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==== 酸化物 ====
炭素が空気中で燃焼すると酸化物を生じる。
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: C{{sub|6}}H{{sub|12}}O{{sub|6}} &rarr; 2C{{sub|2}}H{{sub|5}}OH + 2CO{{sub|2}}
 
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=== ケイ素 ===
'''ケイ素'''(Si)は酸素の次に多く地殻中に含まれている元素である。水晶などの鉱物にも含まれている。半導体の主な原料であり、工業的に重要な元素となっている。
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: Na{{sub|2}}SiO{{sub|3}} + 2HCl &rarr; H{{sub|2}}SiO{{sub|3}} + 2NaCl
※ 実際は組成が安定せず、できるのがH2SiO3H{{sub|2}}SiO{{sub|3}} のみとは限らない
 
このとき塩化ナトリウムが副生成物としてできるので、これを水洗して除き、加熱乾燥すると'''シリカゲル'''(silica gel)が得られる。シリカゲルは多孔質で分子を吸着するため、乾燥剤や吸着剤として用いられる。