「高校化学 16族元素」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
M →硫黄の単体 |
オキソ酸 |
||
64 行
==== オキソ酸 ====
塩素の酸性酸化物を水に溶かすと、水と反応して酸を生じ
塩素の酸化物には、いくつかの種類があるが、一例として酸を生じる反応として、下記の化学反応がある。
:Cl<sub>2</sub>O<sub>7</sub> + H2O → HClO<sub>4</sub>
リンの賛成酸化物も、水と反応し、酸を生じる。
:P<sub>4</sub>O<sub>10</sub> + 6H<sub>2</sub>O → 4H<sub>3</sub>PO<sub>4</sub>
また、このように酸性酸化物を水と反応させて得られた酸は、分子中に酸素原子と水素原子を含む場合が多い。
塩素の場合は、過塩素酸 HClO<sub>4</sub> などが得られるし、窒素の場合は、亜硝酸(HNO<sub>2</sub>)と硝酸(HNO<sub>3</sub>)などが得られるし、分子式を見ればわかるように酸素原子と原子が分子中に含まれてる。
{| class="wikitable" style="float: right;"
|-
! style="text-align: center;" | 化学式 !! 名称 !! 酸の強さ !! Clの酸化数
|-
| HClO<sub>4</sub> || 過塩素酸 || つよい側 || +7
|-
| HClO<sub>3</sub> || 塩素酸 || || +5
|-
| HClO<sub>2</sub> || 亜鉛素酸 || || +3
|-
| HClO || 次亜鉛素酸 || よわい側 || +1
|-
|}
一般に、分子中に酸素分子のある構造の酸のことを'''オキソ酸'''(oxoacid)という。(「オキソ酸」といった場合、水素原子は、なくても構わない。 ※ 東京書籍実教出版の見解。 いっぽう、啓林館などが、「オキソ酸」の定義に水素原子を含ませる定義である。)
オキソ酸の分子構造についての議論のさいには、塩素原子や窒素原子など、由来となった酸性酸化物の元素を「中心原子」と設定して議論するのが一般的である。(つまり、酸素原子や水素原子は、中心ではない。)
中心元素が同じであれば、結合している酸素の数が多いほど、オキソ酸の酸性は強くなる。
たとえば窒素のオキソ酸として亜硝酸(HNO<sub>2</sub>)と硝酸(HNO<sub>3</sub>)があるが、硝酸の方が強い酸である。
73 ⟶ 106行目:
:(つよい側) HClO<sub>4</sub> > HClO<sub>3</sub> > HClO<sub>2</sub> > HClO (よわい側)
である。▼
▲名称は、
: HClO<sub>4</sub> 過塩素酸。 HClO<sub>3</sub> 塩素酸。 HClO<sub>2</sub> 亜鉛素酸。HClO 次亜鉛素酸。
▲である。
=== 硫黄の単体 ===
|