「高等学校化学I/化学結合」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
電気陰性度について、マリケンの電気陰性度について、コラムで紹介。
→‎電気陰性度: マリケンの電気陰性度について、説明を修正。
474 行
 
{{コラム|(※ 範囲外:) 「マリケンの電気陰性度」|
「ポーリングの電気陰性度」の発見後マリケンなどによって、次の式がことを発見された。
 
マ原子番号順にすべての元素のイオン化エネルギーと電子親和力を並べたグラフで、イオン化エネルギーと電子親和力と「縦軸にポーリングの電気陰性度同じとり、横軸に原子番号を取るグラフにあらわしてみを用意すと、
 
原子 A のイオン化エネルギーを ''I''<sub>A</sub>とし、電子親和力を ''E''<sub>A</sub>とした際に、ポーリングの電気陰性度が
同様に、縦軸にイオン化エネルギー、横軸に原子番号をとったグラフを用意する。
 
すると、原子番号10以降のほとんどの原子で、グラフでは、イオン化エネルギーの増減と、ポーリングの電気陰性度の増減のようすが、同じように増減することが分かった。
 
また、同様に、縦軸に電子親和力、横軸に原子番号をとったグラフを用意する。すると、原子番号10以降のほとんどの原子で、グラフでは電子親和力の増減と、ポーリングの電気陰性度の増減のようすが、同じように増減することが分かった。
 
 
そこで、化学者マリケンは、原子 A のイオン化エネルギーを ''I''<sub>A</sub>とし、電子親和力を ''E''<sub>A</sub>とした際に、ポーリングの電気陰性度が縦軸に
:<math> {1 \over 2} (I_{\rm A} + E_{\rm A}) </math>
をとったグラフが(※ 横軸は原子番号とする)、
と増減似ていることが、「ポーリングの電気陰性度」の発見後と増減が似ていることマリケンなどによ、こだわて発見された。(※ 「電子親和力」の単位は(「力」という名に反して)エネルギーが単位である。なので、電子親和力とイオン化エネルギーとは足し算できる。)
 
このことを参考にそしてマリケンなどによって「いっそ、電気陰性度を、イオン化エネルギーと電子親和力を足した値(を2で割った値)として、あらたに定義しよう」というような提案が、マリケンなどによってなされた。
 
そして、マリケンはさらに、上述の式にもとづいて、ポーリングとは異なる、あらたな電気陰性度の式を提案した。
508 ⟶ 517行目:
:なので、電気陰性度の具体的な計算公式については暗記の必要は無い。
::高校生の段階では、「フッ素は陰性が高い」とか「ナトリウムは陰性が低い」のように、個別の原子についての具体的な陰性の高低の感覚が分かれば、十分である。
 
 
=== 分子の極性 ===